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森本晃次
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短編集39(過去作品)
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と思えれば神様だと言えるのだろう。
――神様というより――
川端は老人の顔をじっと見つめる。そこにはまるで見えない鏡があるような気がする。現実の世界に戻った時、川端はここの世界を忘れているかも知れない。だが、老人の顔を忘れることはないだろう。
自分が老人の顔と同じになるまで……。
( 完 )
作品名:
短編集39(過去作品)
作家名:
森本晃次