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オヤジ達の白球 21~25話

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 「江戸時代。歌舞伎を中心とする娯楽は盛んだった。
 良い席は大変に高価だ。
 銀25~35匁というから、5万4000円~7万5000円。
 庶民が座る「切り落とし」という狭い土間の席でも、1人あたり132文。
 4290円。
 それでも千両役者と呼ばれる人気役者のお芝居は、いつも賑わった。
 「千両役者」と呼ばれるスターたちは、文字通り年俸1000両を
 得ていた役者のことで、現在のお金に換算すると
 1億3000万円くらいになる。
 「1億円プレーヤー」と言われている、今の一流プロスポーツ選手と同じだね。
 高収入の人たちが江戸時代にもいたことになる」

 「ということは当時の1両は、13万円前後。
 内済金の金額七両二分は、100万円の示談金ということになる。
 なるほどねぇ。男と女の火遊びの精算は、今も昔もけっこう高くつくんだな」

 「『剣客商売シリーズ』に、さまざまな江戸市民たちが登場する。
 老中・田沼意次の絶頂期、武士たちが官僚化していく。
 そんな中。あえて剣の世界を生きていく親子のこだわりを描いた作品、
 それが『剣客商売シリーズ』さ。
 池上の三大作品のひとつとして、たかい評価を受けている」


作品名:オヤジ達の白球 21~25話 作家名:落合順平