オヤジ達の白球 21~25話
オヤジ達の白球(24)千両役者
「詳しいねぇ。もと文学少女は。
江戸庶民の暮らしぶりが目に浮かぶようだぜ。実に博学だ」
「食品の値段も書いてあった。お豆腐は1丁12文で、390円。
お味噌は量によってさまざま。12文から~100文くらいまで差が有る。
いまよりもずいぶん高い。390円から~3250円もするんだから。
お蕎麦は1杯、16文で520円。
お酒はお銚子1本、12文。390円。
そんな中、鰻丼は、1杯が100文で、なんと3250円。
お寿司はひとつ60文。1950円もするから、庶民には手が届かなかった。
銭湯の入浴料は5~12文。160~390円。
床屋・髪結床は30文ぐらいで、1000円程度だった」
「江戸時代。たしか歌舞伎役者の中に、千両役者なんて
呼ばれたやつらがいたなぁ。
ということは、そいつらはべらぼうに稼いでいたことになるのか?」
作品名:オヤジ達の白球 21~25話 作家名:落合順平