オヤジ達の白球 16~20話
「はい。そちらも予定に入っていると思います。
壮年のソフトボール大会が、皆さんと何か関係があるのですか?」
「頼まれている!。なるほど、そいつは好都合だ。聞いたか大将!。
これで俺たちの方針は決まったぞ。
そうと決まったら、人を集めようじゃないか。
姉チャン!。
俺たちはいまからソフトボールのチームを作る。
壮年のその大会に参加するぞ。
大将。このネエチャンにすきなだけ飲ませてやってくれ。
忙しくなってきたぞ。おい、集まれおまえら。
早速チームの編成をするぞ」
謎の女が唖然としている。
「今からメンバーを募集する。
その気のある奴は、こっちへ集まってくれ。
もちろんのことだが、ソフトボールの経験がなくてもOKだ。
あれれ・・・・
この忙しい時に、言い出しっぺで、投手をやるはずの坂上の姿が見えねえな。
肝心な時にどこへ消えやがったんだ。あの野郎。
まさか、逃げ出したんじゃあるまいな。あの単細胞は・・・・」
「坂上か。あいつなら、裏のブロック塀へ走っていったぞ。
うずうずしてきたんで、投球練習をはじめるそうだ。
なんだかいつになく、あの野郎からやる気が漂っていたぜ。
もしかしたら、もしかするかもしれねぇな」
「わかるもんか。あいつが熱くなるのは最初だけだ。
しかし。やっこさんがやる気になっているのはいいことだ。
だがよ、毎度のことで、いつまで続くか分かったもんじゃねぇけどな」
「まあまあ。とりあえず坂上は放っておこう。
じゃ、メンバーを受け付けるから、各自、名前と希望するポジションを
俺に申し出てくれ」
作品名:オヤジ達の白球 16~20話 作家名:落合順平