オヤジ達の白球 16~20話
オヤジ達の白球(17)チームを作る
その数日後。いつもの時間に謎の美女がやってきた。
女がいつものようにカウンターへ座る。
その瞬間。男たちが腰をあげる。ぞろぞろと女の周りへ集まってきた。
「あら・・・珍しいですねぇ今日は。
でも、あたし、そんなに飲めません。
みなさんに一度に来られても、あたし、日本酒は、2杯が限度ですので」
ごめんなさい、期待に応えられなくて、と頭を下げる。
最初に寄って来た岡崎が、慌てて事情を説明する。
「いやいや。誤解せんでください。遠慮することなどありません。
いつものように飲んでください。俺たちがおごります。
でもその前に、ひとつだけ答えてください。
半年後に町内対抗の壮年ソフトボール大会が開かれますが、そこの審判員を
頼まれているかどうか、それを教えてください」
作品名:オヤジ達の白球 16~20話 作家名:落合順平