オヤジ達の白球 11~15話
オヤジ達の白球(14)民事再生法
熊の勤めていた土木会社も、バブル崩壊の影響をまともに受けた。
完工高は40億ちかくにふくれあがっていた。
しかし。約束していた銀行からの融資が受けられず、5億の手形が落ちなくなる
瀬戸際に追い込まれた。
追い打ちをかけるように工事中だった大きな現場が、つぎつぎ完成していく。
下請け業者への支払いの期日が切迫してくる。
こうなると資金繰りが、ますます厳しい状況になっていく。
さいわいなことに、元請の大手建設会社から融資を受けることが
決まっていた。
だが頼みの綱の元請本体が、銀行から大規模な債務保証を受ける状態に
陥ってしまった。
結局。融資は実現しなった。
ここまで追い込まれてしまうと、あとは銀行管理になるか倒産するかの
選択しか残されていない。
作品名:オヤジ達の白球 11~15話 作家名:落合順平