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舞いたけたけ
舞いたけたけ
novelistID. 49775
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ガチクズニートで異(ブラック)世界転生

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てか、歳が10、20上のくせに陰口言ってる先輩とかカッコ悪いし、つまり俺が80%くらい悪い。うんこ。

空を見上げてボーっとしていられる時間はどれくらいだろう。

こんなにもダルいのに一体いつまでこんなことをしているんだろう。

誰がどうとか糞程にも興味がない。

「ゴリラ!早くケイヤを連れて逃げるんじゃ!」

三、四体程の魔族がジジイに襲いかかる。

「こっちに来いと言ったのは貴様だろうが!」

魔族の一撃をゴリラが必死の思いで受け止める。

「まさか魔族が残っておるとは思いもせんわ!土の中からいきなり出てきおって!」

「次からは土の中も良く捜すことだな!うおおおお!」

ゴリラの強烈な一撃が魔族の脳天を直撃したにも関わらず魔族は微動だにもしない。直後、ゴリラが攻撃の反動で動けない一瞬の隙を突き、魔族が距離4、5メートル程後ろに回った。

「ゲゲゲ…ジネ!」

「ゴリラ!避けるんじゃ!」

魔族がゴリラに向けて砂塵と共に強烈な衝撃波を放つ。

「コナゴナダ」

「あれに当たれば砂やら小岩やらの衝撃で体に穴が空くぞい!」

ジジイが十分過ぎる説明をする。

「ちょ待っ」

ゴリラにはガードすら間に合わない。

「ゴリラあああ!」

灰煙が立つ中、ジジイがひたすら叫ぶ。

「色々うるせぇんだよ…なんだよこの小学生のガキが考えたような技はよぉ…結構いてぇじゃねーか…衝撃で体中に穴空いちまったし…」

灰煙の晴れた中から現れたのは、内臓がえぐられているのが見て取れる程に体中に穴が空き、脳の半分が吹っ飛び、右目が完全に消滅しているにも関わらず、ポケットに手を突っ込みながら死んだ目で平然と突っ立っているケイヤだった。

「体の中が砂と岩だらけで気持ちわりーなおい。」

「キサマ…ナニモノダ」

「うるせぇうんこみてぇな色しやがって。ゴリラのうんこが怪物化しましたみてぇな姿形しやがって」

「ナニヲイッテイル」

「てめえがうんこだっていってんだよ。糞野郎が」

次の瞬間だった。魔族が2度目の衝撃波を放った。

「だから、きかねぇんだよ」

「!?」

先ほどよりも体に穴が空いたケイヤが死んだ目で話す。

「…ナゼオソッテコナイ」

「いや、勝てるワケねーだろ。今の俺じゃ無理だ………」

…どうしよう。何となく前に出たのは良いが、俺何も出来ねぇ。めっちゃ体中いてぇし。いや、てか、悪魔出てこいよ。なんかこうゆう時は出てくるもんだろ。普通。いや、常識的に考えてさ。あーまじでどうしよう。あー引きこもりに戻りてぇ。

ケイヤが空を見上げる。

何か嫌だよな。こうゆうの。死んだ目したくなるのだって分かるだろ。めんどくせぇだろ。砂飛ばして相手殺すのが楽しい奴にはわかんねぇんだろうな。

「オイ!キサマキイテルノカ!」

「え、あぁ、うん。あれだろ。あぁ。うん。」

いや、お前の攻撃いてぇけど俺死にたくても死ねねーし。くっそダルいだけなんだけど。バカじゃね。こいつ。はぁ…空って青いな…

「コロス!」

魔族がケイヤに殴りかかる。

あーいてぇ。あー。何でこんなに痛い思いしなきゃなんだっけ。辛いからなんなの。怒るからなんなの。こうゆうの考えると屑とか言われるけど、他人を邪魔してるテメーの方が屑だろ。はぁ…空って青いな…

「ナゼ!ナゼシナナイ!!」

固執すんなよ…めんどくさ…お前だってどうせ魔族の中じゃ大したことねぇだろ。良いように扱われて惨めな奴。はぁ…空って青いな…

「オマエハ…オマエハ…」

ニート(23)なんだが…はぁ…空ってマジで青いわ…あぁ、ダルい。

ケイヤはひたすら魔族から攻撃を受け続けた。


第22話 おっぱい!ウッヒョアアアア!おっぱい!おっぱい!ウッヒョアアアア!………ハァ…いや、どうゆうことだよ…

「…きろ………おき…………」

遠くから声が聞こえる。

「おい、おきろって!おい!こら!起きろっつーの!」

「なんだ…?」

辺り一面黒い霧に覆われた見知らぬ空間でケイヤは目を覚ました。

「あれ、俺殴られてなかったけ」

ケイヤが死んだ目で辺りを見回す。

「やっと起きたか」

聞き慣れない声が辺り一面から響く。低い声ではあるが、どこか雰囲気が明るい。

「…いや、誰だよ…しゃべってんの…なんか…ラッパーみたいな声質っつーか…」

ケイヤには黒い霧以外何も見えていない。

「おめーの周りをモヤってる霧が喋ってんだっつーの」

「しゃべり方的に悪魔の奴じゃないな。じゃあマジで誰だよ…」

「良く聞いてくれた!俺様はドゥルルルル…そう!黒い魔法!誰もが忌み嫌う最悪の災害!俺様の威力は最高にして最強!天に放てば日の光が一瞬にして闇に落ち、地に放てば全ての生命が無と帰す!フォォォォ!俺様最強!」

………うぜえ。………あぁ、そういえば確かにあの時俺を覆ってた霧みたいなやつと同じじだわ。…魔法が感情持ってるパターンなわけね。にしてもくそうぜぇ。

「だけど、俺様それが気にくわないんだ。マジで孤独。疎外感も最強。僕は友達が欲しい魔法なのぉ。超メルヘン。皆とお人形遊びしたり、おままごとをしたりして遊びたいのぉ。超童心。こんなに俺様やさしっ~い心してるのに、俺様の友達といえば動かない骸骨に大量の屍、そして闇に落ちた日の光だけ!」

いや、お前そうゆう魔法だろ…

「俺様も日光浴して肌を焼いてスベスベのねーちゃんの体をイジイジしてぇんだぜ!」

いや、焼く肌ねーよ。てか、体がねーだろ。いや、待て、スベスベだと…?霧がなぜねーちゃんの体がスベスベだとしってんだ?

「元は人間だった?」

ケイヤが聞く。

「…ハァ…昔はな。俺の過去聞きたい?聞きたいよなぁ!聞くしかねぇぜ!フォォォォ!」

うっぜぇ

「…そう、俺は人間だった。超絶莫大な力を持った魔法使いだ。何て呼ばれてたと思う?当ててみ、当ててみ、そう、天老!第10天老人!漆黒のフォォォォ!スゥゥゥゥ!」

…漆黒の力…いや、なんかもっとあるだろ。究極ださいんだが。中2でもそんなん言わねーよ。天老なんすげー!てか9人しかいない筈なのに10人目!よりもそっちに突っ込むわ。

ケイヤは冷静だった。そして名前考えんの糞が付く程ダルいのであった。

「そんな俺様!他の天老から命めっちゃ狙われちゃうすげークールな奴。何でかって?そう…俺様天老の中でも超最強だから、天老全員ぶっ殺して俺様だけの世界を築きあげようとしたから☆」

☆じゃねえよ。何しようとしてくれちゃってんの。普通に脅威じゃねーか。そら排除されるわ。

「そして俺様とうとう天老の糞共9人に封印されちゃったってワケよ。まぁ封印っつってもー俺様最強だから自分で抜け出そうとしたんだけどー、俺様の魔法と奴等の封印がワケわかんない融合起こしたらしく、俺様魔法として爆誕したわけ」

概念になっちゃった。いや、あとワケわかんない融合ってなに。何でこの世界のやつ皆結構適当なんだよ…。逆に最高

「…で何で俺呼び出されたんだよ。」

ケイヤが死んだ目で黒い霧に話かけた。

つか、飯の時間だわ。