小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
舞いたけたけ
舞いたけたけ
novelistID. 49775
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

ガチクズニートで異(ブラック)世界転生

INDEX|7ページ/10ページ|

次のページ前のページ
 

「は?お主、言ってる意味分かって話しとるんか?お主の黒の魔法は危険なんだっつーの。暴走したら今度はお前が世界の脅威になるんだっつーの。バーカバーカ」

世界の脅威、この俺様が。

「お主、世界の脅威って聞いて、なんかスゲーもん想像したろ。ざんねーん。天老に直ぐに封印されますー。今は敵の数が多くて封印が間に合って無いだけで直ぐ封印っされるから。バーカバーカ。」

「すっげームカつくんだけど。」

 …こやつの黒の魔法が解き放たれた時…本当に封印など出来るのじゃろうか…そもそも魔族と契約し、意識を保つことが出来る人間などそうそう滅多にはおらん…取り込まれてそのまま元の悪魔と成り果てるのが普通じゃ。まさか…本当にあの魔族はこやつを守っているのか…だとしたら何の為に?

「俺は死なない。剣でぶっ刺されようが、魔法を全身で浴びようが。何しようが…俺を盾にしろ。前線に俺を出し、攻撃を集中させるんだ。俺が擦り切れようと構わない。そして奴らの背後から一気にぶっ倒せば良い。そうすりゃ皆平和だ。そして勿論俺は死なない。」

ケイヤが死んだ目で話す。

「…自分をそこまで犠牲にするでない…」

「良いんだよ。良く分かるんだ。どこにいても、もう、きっとつまらないだろうって。あっちの世界にいた時も同じことを考えてた。生きてんのか。死んでんのか。自分でもわかんねぇって。世界はきっと広くて面白いんだろうなってずっと考えてた。だけど俺はその輪には入れない。世界はずっと窮屈でつまんないんだよ」

 こやつ…相当イカれてるのぉ。わしが見てきた人間の中でもトップ3位に入るくらいにクレイジーな奴じゃ…

「今は大人しくしておれ。この近くに村があったはずじゃ。そこに向かおうぞ。」

「近くの村なんて行っても、もう敵に包囲されてるんじゃねぇか?」

「じゃが、ここも正直危険じゃ。敵がどこに潜んでるかわからんじゃろ。」

「その前に、ジジイ、あんたが持ってる情報全部吐き出せよ。まず大陸の大まかな形態と国の分割がどうなってんのか。そんでここ数年のある程度の歴史。」

「?お前さん結構知ってなかったかね」

「?何でそうだと思うんだ?」

 …悪魔が拾ってきた情報はこやつが意識していない中、戦争の中をフラフラとしていた時に誰かが口走った情報をある程度集めたものに過ぎないということか…

「よかろう。遥か昔、この地はただただ何らかの思想を持った種族間やら何やらでの争いが続くだけの無法地帯であった。まぁ、自由やら神々やら個人の思想云々の争いじゃ。そしてそれを沈めたのが莫大な力を持つ者達の集まり。まぁ天老じゃな。その後は天老らの力によってこの世界が色んな大陸に分割されて、国やらなんやらのまとまりとなった。そして、その国の中でも、さらに国王とか民とか階級が出来たとうわけじゃな」

ジュゾルフが十分過ぎる説明をする。

「いや、なんちゃらとか云々だとか多すぎて全くわかんねぇ。」

「そして沢山出来た国をさらに統治してやろうという輩が出てきた。まぁシュベリアン云々じゃな。奴らはどんな手を使っても国を統治してやろうとしたわけじゃ。そんで天老に目を付けられて現在に至るというわけじゃよ。」

ジュゾルフが十分過ぎる説明をする。

「全くわかんねぇけど、天老目つけんの遅すぎってのは分かった。どう考えたってそうそうに潰すべきだろ。」

「…天老の中にシュベリアンと内通してる者がおった…」

「天老ってどれくらいの規模の存在なんだ?そんなでかいのか?」

「9人しかおらぬ…天老はな…その下には省やらなんやらといった小さく役職が分割されておった。」

「不審な動きは無かったのか?」

「…わしにもそこまでは分からん…じゃが…」

 …そう…だからワシは義勇兵を後ろ盾としていた天皇と繋がり、あそこを飛び出したのじゃ…天老のどこに敵がいるかワシにもわからんかったから。ここでもワシの中でも疑問が残る。竜王の遠吠えによって消えた4人の天老…シュベリアンの行為を不問とした天老評議会…もしかしたらワシらはこれから先とんでもないモノと争う羽目になるかも知れぬ…

「ケイヤよ…ワシは認めたく無いんじゃ…天老とシュベリアンが繋がっているかもしれないということを…」

 そして…この争いを収める為には確かに不死なる盾が必要だということも

「認めるしかねーだろ。そのせいでこうなったんだから。」

「…わしは…」

「…行くぞ…とりあえずあんたの言う通りに村へと歩を進めよう。つかゴリラいい加減目覚ませ!……おい!ゴリラ!ゴリラぁぁぁぁぁぁあああああああ!駄目だ…冷たいぞこのゴリラ…」

「勝手に殺すなぁぁぁ!ハァハァ…ハッ天老の前で私は一体」

「いや、いい。いい。わしさっき嘘ついた。天老とかじゃないから。うんまじでそうゆうのめんどくさい。まじで。敬語とか怠い。書くのめんどくさい。」

「…!貴様…この老いぼれ!天老などと二度と口にするなよ!」

 …はぁーあ…このゴリラ好かんのぉ……マジでめんどくさいのぉ…絶対モテないタイプじゃのぉぉぉ…頭悪そうだし、すぐキレそうだし…マジで怠いわ。

こうして三人は村を目指すことにした

第20話 あー南の島に住みてぇなぁ誰もいない海岸沿いでスッポンポンになって馬鹿になりたいなぁ。んで銀行の中に10億お金あってさ。あーああああああ。もう嫌だ(ヽ´ω`)

人は楽園を求める生き物だ。

その楽園を求めて殺し合い、けなしあい、思慮深くなろうとし、崇められようとする。

また、自分の楽園と誰かの楽園は同じじゃない。

そう、ただ楽園が欲しいだけなのだ…

「そしてこれは人に限ったことだけではなく、神であろうが、天使であろうが、悪魔であろうが全て一緒だ。」

ケイヤがゴリラの背中の上で一人呟く。

「やっぱりイカれてるんだのぅ」

ジジイが小声で呟く。

「どうした!ケイヤ!大丈夫か!村は直ぐそこだからもう少し俺の背中で寝てろ!」

ケイヤを背負いながら体力ゴリラが叫ぶ。

「おっ見えてきたぞい!……………止まれ!何か様子が変じゃ!」

ジジイがゴリラに叫ぶ。

「どうしたぁ!ジジイ!村の入り口はもう見えてるようだが!」

「…………妙に静かじゃな………」

まだ日が照っているにも関わらず村の入り口付近には誰一人いない。

「…………わしが少し様子を見てこよう…お主らは少し待っとれ」

「…まぁあのジジイなら大丈夫だろ…休憩しようぜ…ゴリラ…」

ケイヤが眠そうに話す。

「わかった!ジジイ任せたぞ!…大丈夫か…ケイヤ…」

「…うるせぇ大丈夫だ…いちいち聞かないでくれ…」

「さっきから元気が無いようだが…」

「あぁ…ねみぃんだ…とてつもなく……」

頭がぼーっとする。夜勤明けの俺並の思考回路と同じくらいに。バナナァ!おっぱい!ばななぁ!!アハ、あはははははは

「やはり村が襲撃されておった!お主らもこっち来てくれ!」

遠くでジジイが叫んだ。


第21話 仕事に興味無さ過ぎて仕事さっぱり出来ないし、ミスして怒られてるところ後輩に見られるし、