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舞いたけたけ
舞いたけたけ
novelistID. 49775
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ガチクズニートで異(ブラック)世界転生

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底辺を味わった人間なら誰もが思うことだ。愛されてる奴等、頭だけは良いゴミ共、金だけはあるゴミ共。弱者のくせに弱者を食い物にするゴミ共。


何故、滅ぼしてはいけないのかなんて考える余裕は無い。

滅ぼさないと滅ばされるのに。

殴られるのに、蹴られるのに、暴言だけをはかれるのに。

だから、感情を力に変えれるというのにずっと憧れていた。

「うおおおおお!」

ゴリラが急にケイヤに抱きついた。

「なんだ!きみわりい!」

「そんなものに…そんなものに負けるな!」

「は?」

「黒い魔法なんざに負けるんじゃねぇ!」

ゴリラが必死にケイヤを抱き締める。

「やめろおおおお!マジできもちわりい!」

「自我を無くすな!無くすなよぉ!俺もお前みたいな時期が確かにあった!だが!助けて貰って気付いたことの方が圧倒的に多い!だから!俺はお前を助けたいんだ!」

「落ち着けええええ!取り敢えず離れれやぁぁぁぁ!!」

「…これは!黒い霧が少しずつ引いておる…」

魔法使いが辺りを見渡しながら言う。

「やるのぉ!ゴリラよ!お前が付いておらんとこやつは直ぐに黒の魔法を使いだす。片時も側を離れてはいかんぞ!」

「そうなのか!よし!夜は抱き締めながら寝てやるぞ!」

「まじでやめろや!…………ところで爺さんあんたなんだってこんなところうろついてたんだよ。」

「わしか?その前に…フッフッフ聞いて驚け!見てビビれ!わしこそ初代天老院魔法庁大魔法大臣、アーキスタ・ロウ・ジュゾルフよ!」

「取り敢えず、ジュゾルフなんだなって…………あ?天老?天老…………はぁぁぁぁあ!?」

ジュゾルフはピースをした。

「てててててててて…天老……………」

ゴリラは倒れた。

「ゴリラァ!おい!てめ!何ゴリラの命奪ってんだ!魔法か!」

「いや、落ち着けや!」

暗い森に朝の静かな日の光が差した。




第17話 無自覚

「天老は今どうなってる」

「どこで天老等という言葉を聞いた」

ジュゾルフが答える

「あ?そんなの…あれ…?何でだっけ…」

「風の便りにしてはちと詳し過ぎでは無いかのぉ」

ジュゾルフが仮面の下まで伸び出ている顎髭を触りながら話す

「…お主はどこから来た」

「あ?あー、なんだ、あれだ。あの、この世界とは別な世界的な?ところだ。いきなり変な奴が現れて俺をこの世界にその、何て言うんだ??転生?させたんだ」

「…変な奴とは」

「知らね。どんなんだったかも忘れちまった」

退屈そうにケイヤが答える

「てか、なんでそんなこと聞くんだよ」

「異世界からの来訪者が悪魔と契約をして、知らぬ間にかに、こちらの世界の言葉を覚え、天老という言葉を風の便りで聞いたと。なーんか、お主嘘臭いのぉ……」

ジュゾルフが仮面の奥から鋭い視線をケイヤに送る。

「いや、本当なんだっつーの」

ケイヤが呆れたように返す

「お主…ホントは誰じゃ?」

「は?」

ケイヤが眉を潜めながら返す

「悪魔と契約したと言っていたが、その悪魔は最近一言でもお主と喋ったか?」

「……」

ケイヤが黙りこくる

確かにそうだ…俺は奴と最近一言も話していない

「なーんか、お主本当に嘘臭いぞ」

次の瞬間だった。ジュゾルフは何が起きたかも分からず大量の血を吹き出しながら空高く吹き飛ばされていた。

「ガハッ…………!………火の力よ我が僕と成りて悪しき邪を焼き払え!火魔!極火火千焼!」

とっさにジュゾルフはケイヤ目掛けて火の魔法を放った。


「…爺さんよぉ……俺の邪魔をしないでくれないか…ギヒッ!せっかくこの糞みてぇな体に慣れてきたってのによ!」

ケイヤが悪魔のように笑う。

「まぁ、そうゆうことじゃな。同化が始まっていたということじゃ。じゃが、そやつの体に十分なエネルギーが無さすぎた。つまりじゃ、その器がお主の力で瓦解するのを防がなくてはならなかったのじゃ!それでお主は自分の力を止める為に表に出てこなかったというわけじゃな!」

ジュゾルフが十分過ぎる説明をする。

「だからどうした…」

「ワシの前で姿を表したのが運の付きよ!」

「……………なぁ、爺よ、一つ取引をしようじゃないか。」

「魔族とする取引等…!お主…………何故………」

ケイヤの眼から涙が零れる

「悪魔が泣いて…!」

「こいつがどうなろうか知ったことじゃない。…だが、こいつの体を取り込もうとすればするほど、自分の中で何かが揺れ動く。忘れてしまったような、どこか遠い何か…………それを思い出すまでこいつを守って欲しい。」

………………?魔族が人を守れじゃと…………?こやつも何かがおかしい…………

「お主………一体……」

次の瞬間だった。ケイヤは急にその場に倒れた。

「何者なんじゃ…こやつは…」

第18話 天老達

雲の上にあるとされる天老城。その真っ白な外観と真っ白な城内はある種の神々しさを放っている。

広々とした城内の一室で天老院の一人が若い天皇院の男と密かに話し合いを始めた。

「…でここまでは筋書き通りじゃろう?勇者殿よ。」

随分と年老いた天老の男が死んだ目で若い男の顔を見つめながら話す。

「…世界は確実に崩壊へと向かっている…」

天皇側の男が眉をひそめながら話す。

「天老の力を持ってこの世界をいつか必ず滅ばさぬくてはならない…」

「はい…この世界は3000年分の借りを返すことに成功しました…」

「人の命と知識を持って…神々に抵抗を喫した我々は悪魔の力にそそのかされ、自由という罪を背負わされ生き続けた」

「それこそ真の奴隷なのです…」

「神々に使えよ…何故人間はその契りを破ったと思う」

「それはわかり得ないことです。」

「愚かだからだよ。ありもしない空虚な話に乗せられ自ら永遠を捨て去った。全く愚かな存在だ。」

「我々は神によってつくられた。」

「それすら忘れてしまった連中だ。この借りは当然の結果だ。」

「ですが、思った以上に抵抗してくる。」

「…シュベリアンは敵だと思うか味方だと思うか。」

「気になりますか」

「…彼らは借りを一番返してくれた…そこには感謝している。だが、どうも引っ掛かることがある。」

「密偵を向かわせましょう。」

「…いや…いい。好きに泳がせておけ。今後一番借りを返してくれそうな連中だ。全て片付けたら奴等も潰す。……さぁ仕事を始めよう。人の死の為に。」

「人の死の為に」

この三日後にシュベリアンが竜王の遠吠えを稼働させた。現在、この二名の行方は不明となる。



第十九話 小説作るのってこんなに怠いんだなぁ。良いなぁ売れっ子は。ハハ…ニートしながら小説で食っていきたいなぁ。あーあ。漫画描けるようになりたい。おっぱい。

「おい、ジジイ、シュベリアンの場所を教えろ。」

 ケイヤがジュゾルフに死んだ目で問いかける。

「ハ?お前バカじゃろ。バーカ。バーカ。」

 ジュゾルフが軽くあしらう。

「俺が黒の魔法なんちゃらを使ってシュベリアン潰してやるよ」