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タイトルは終わってから考えます

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――――さて、彼の訃報を目の当たりにしたとき、ボクの胸の中に去来したものは彼の笑顔だった。
今までだって「そう言えばもうずっと会っていなかったな」とか、「きっとどこかでドラムを叩いているんだろうな」とか、そんなことをまったく思わなかったわけじゃない。
でもそんなモノはボクの人生の中でそれほど大きなウェイトを占めたわけではないし、彼がボクの側にいなくなっても、ボク自身生きていく上で何か致命的に困ることがあったわけでも無い。

なので、ボクの中で彼は記憶の中の『とある人格』に過ぎず、いつかまた一緒に過ごせれば良いなと漠然と思うばかりのモノだった。