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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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隠子の婚約+美人の退職+愛娘の受験+仕事の責任=幸せの1/2

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「ずるいって言うのは聞こえ悪いけど、そういうことしてる女の人から話を聞くと、すごく酒がおいしくなるし、逆に秘密の多い女って可愛いなと思ったり」
「私は木田さんの秘密の方が、凄そうに思いますよ」
「秘密なんかないよ」
「奥さんに内緒にしてることとかって、ありますよね?」
「うん、言ってないだけで、秘密ってわけじゃないんだ」
「それを秘密って言うんですけど」
「そうかな? バレないように気を付けてるだけで、もしバレても開き直れば、大体何話しても平気だな。俺がこんなだから、女房が男友達と飲みに行ってても、あまり気にならないから、お互い秘密にする必要がほとんどないよ」
「そんなだと気が楽でいいですよね」
「ん? と言うことは、小原にもやっぱり言いにくいことがあるってことでしょ?」
「・・・う、そうですね。旦那に言えないことあります。でも、ヤバイことじゃないですよ。いちいち打ち明けてたら、面倒かなとか思うくらいで」
うまく博之のペースに引き込み始めた。
「な、言ってないだけだろ? 例えばどんなこと?」
「それは言えないですよ」
「二股かけてたことがあるとか」
「そういうわけじゃないです」
「嘘だろ。お前くらい可愛いかったら、二股の一回や二回はあるはずだ(笑)」
「そんなことないですって(笑)」
「誰に聞いても、可愛い女の人は『実は二股だったんですよね〜』って言うよ」
「えー? どんな会話したらそうなるんですか?」
「俺もその大学職員さんに恋愛相談したら、『バレないように、二人と付き合っちゃえ!』てアドバイスくれるから、『女の人もそういうもんなんだ』って、なってしまって。でも、その状態をずーっと引っ張って行くわけでもなかったんだけど」
「乗り替えるってことですか?」
「そう。恋愛って、その相手のことを好きで好きで堪らなくなってから『付き合ってください』て告白して、『よろしくお願いします』ってなる?」
「そんな型にハマッてはないかな」
「だろ。それじゃ、中学生じゃないか」
「確かに」
「今付き合ってる人はいるけど、他に気になる人が出来て。タイミングが合ったら一緒に遊びに行ったりして。仲良くなれたと思ってるうちに体を許してしまって。それから付き合おうと真剣に考えるでしょ」