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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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隠子の婚約+美人の退職+愛娘の受験+仕事の責任=幸せの1/2

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「やめてくれよ。小原さん、変に思うじゃないか」
博之は、小原をからかうようなことをしてほしくない。
「へえ? どんなふうに私のこと聞いてたんですか?」
「いえ、別に・・・」
小原は言い難そうに困っている。
「お前の結婚について、真剣に相談に乗ってくれてたんだぞ」
「ええ、私結婚して間もなかったんで、式場のこととか、準備するものとか」
「うん、かなり色々とアドバイスもらってたんだよ」
「そうだったの?」
愛音はかなり恥かしそうに言った。
「そうしてるうちに、婚約も危うくなって来ただろ。段々話し辛くなって来て・・・」
「そうなんです。木田さん何か困ってるなって感じてたら、そんなことになったって聞いて」
「もう、恥かしい」
愛音は顔が真っ赤になった。
「でも木田さん、本当に親身になって考えられてたから、愛音さんのこと羨ましいなって思ってたんですよ。しかも、パパって呼べるなんて、これは相当危ない関係かなって考えたこともあります」
「やめてよ。パパとそんな関係なんて、有り得ないでしょ(笑)」
「そうなんだよ。だから、お世話になった先生の娘さんだからって、説明してたんだ」
「そうなんです。お母さんのこともお聞きして、家族ぐるみで素敵なお付き合いだなって思いました。だから本当の親子みたいに思えちゃって」
「うん。かなり疑われてた」
「でも、私から見たら、パパは完全に小原さんのこと、大事にしてるって分りましたよ」
「それはそうなんだけど、あと数日で退職してしまうんだよ」
「え、そうなの? 何でこのタイミングで?」
「家庭の事情で色々ありまして」
「・・・ふふふふ」
「何だよ。意味深な笑い」
「パパ寂しそうだから」
「はいはい。早く、なんか注文しなよ」