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藍城 舞美
藍城 舞美
novelistID. 58207
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Deep Fantasia 別エンディングバージョン

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 しばらく泳いで進むと、大小いくつもの貝殻でできたお城が見えてきました。
「ほら、あちらが私の家です!」
 人魚がお城のほうを指差して言いました。
「やっぱり、君はお姫様なんだね」
「はい、そのとおりです」

 やがて、2人は海のお城の門に着きました。色とりどりの魚たちが、楽しそうに泳ぎながら良太郎を歓迎してくれました。海のお城の楽しそうな雰囲気に、良太郎の顔はほころびました。

 お城の大広間に入ると、大勢の人魚が良太郎を迎え、1人が彼の首にパステルグリーンの貝殻のネックレスをかけてくれました。
「明るいねえ」
 数人の人魚に案内され、彼は大きなテーブルの1席に座りました。
彼の前には、いかにもおいしそうなごちそうが並んでいます。
「いやあ、まるでVIP待遇だな」

 良太郎を連れてきた人魚に勧められ、彼はスプーンを持ってコーンピラフを食べました。その料理がおいしかったのは言うまでもありません。ほかにもサラダにチーズフォンデュ、何種類かのパン…。人魚たちの食べるものは人間と変わらないようです。