Deep Fantasia 別エンディングバージョン
「あの、お礼と言っては何ですが、私のお城にご案内します」
突然のお誘いに、軟派な良太郎も驚きました。
「君の家って、まさか…」
人魚はにっこり笑ってうなずきました。良太郎は、海底の国に大変興味が湧いてきました。
すると、人魚は良太郎に右手を差し出すように言いました。彼は彼女の言うとおりにしました。そこで、人魚は彼の手首にサンゴのシュシュをはめたのでした。
「私たち人魚のアクセサリーを身につけた陸の生物は、海の底に入っても呼吸ができるのです」
彼女の言葉を聞いた良太郎は、
「へえ」
と言って二度うなずくと、彼女に付いて海へ潜っていきました。
作品名:Deep Fantasia 別エンディングバージョン 作家名:藍城 舞美