オヤジ達の白球 6~10話
オヤジ達の白球(10)坂上の決心
「その通りだ。晴天の霹靂だ。まさに予想外の出会いさ。
帽子を目深にかぶっていたので、最初は誰だかまったくわからなかった。
だけどよ。向こうから先に、丁寧に頭を下げてきた」
「むこうから先に頭を下げた?・・・ということはやっぱり例の謎の女か!」
「挨拶されて、顔を確認したとき、俺も腰が抜けるほど驚いた。
帽子の下の顔は、あの謎の女だった。
可愛い顔をしているくせに、ソフトボールの公式審判員なんか
やっているんだぜ。
驚くだろうぜ、普通・・・」
「へぇぇ・・・・あの女が、ソフトボールの公式審判員ねぇ。
人は見かけによらねぇもんだ。意外だねぇ・・・」
作品名:オヤジ達の白球 6~10話 作家名:落合順平