小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

オヤジ達の白球 6~10話

INDEX|11ページ/15ページ|

次のページ前のページ
 


 「だからよ。そいつはそっくり、おまえさんのチームへ返してやる。
 俺たちが買収したのは素人の審判たちだ。
 すこしくらい判定が甘くても、我慢するのが大人の配慮というもんだ。
 おまえらの我慢が足りないせいで、乱闘に発展したんだ。
 責任をとっておれらのチームだけが、いまだに活動を自粛中だ。
 喧嘩といえばほんらい、公平に、双方を成敗するもんだ」

 「バカ言ってんじゃねぇ。
 巻き添えを食って、おれたちまで出場停止にされてたまるか。
 頭にきた。ここで決着をつけようじゃねぇか!。
 あのときは町の役員連中が仲裁に入ったから、不完全燃焼のまま
 終わりになった。
 鬱憤はまだ、たっぷり残っている。
 どうだ、これから、一対一で決着をつけようじゃねぇか!」

 「面白れぇ。売られた喧嘩だ。真正面から受け立つぜ!」
 
 北海の熊が、両腕をまくりあげて立ち上がる。
「上等だ」消防士あがりの寅吉も、レスキューの帽子を投げ捨てて立ち上がる。
「待て待て、2人とも。いまはその話をする時じゃねぇ。冷静になれ2人とも」
岡崎が両手をひろげて仲裁に立ち上がる。
 
 「まったく。すぐカッとなるんだから、おまえさんたち2人は。
 喧嘩をしている場合じゃねぇ。いまは坂本の話を聞く方がさきだ。
 で、町が手配したその公式の審判員がいったいどうしたって?。
 謎の女とどんな関係が有るんだ?」

 仲裁に入った岡崎がじろりと坂上を見下ろす。