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藍城 舞美
藍城 舞美
novelistID. 58207
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LOVE BRAVE外伝Ⅲ

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水の国「アクエリア」


 水の国「アクエリア」へ通じるトンネルの中にも、壁画が描かれていた。トンネルを通る途中で、スティーブンがヒューゴに聞いた。
「ヒューゴ兄さん、これも妖精の壁画ですか」
「そうだな。これはきっと、水の妖精のエピソードが描かれてるんだろうな」
「水の妖精かぁ。どんな格好してるんですかね」
「それは会えるまでお楽しみ、ってとこだな」
 ヒューゴは口を閉じたまま、いたずらっぽく笑った。


 トンネルを抜けると、そこにはかなり広い池があり、ボートが何そうか浮かんでいる。また、池のほとりにはウオータースライダーのような長い滑り台や、小さなお城に似せた遊具もある。
「ここがアクエリアか」
「へえ~、楽しそうじゃん」
 フィルとジミーが口々に言った。

 すると、しずくの形の頭に人間に近い体型の小さな生物が、
「ようこそ、アクエリアへ!!」
 と言いながらフィルたちのもとにやってきた。
「わあ、何か来た!」
 と驚いたスティーブンに、それらは宙に浮きながら、
「私たち、水の妖精よ!!」
 と答えた。ヒューゴが落ち着いて言った。
「初めて妖精を近くで見たぜ」
 その横で、スティーブンが興奮しながら
「わあすごい!本物の妖精だ!」
 としきりに言っている。水の妖精たちは、話を続ける。
「ここアクエリアには、三つの大きな遊び場があるの」
「まず、この大きな池でボート遊びや水遊び」
「それから、長くて楽しい滑り台」
「そして三つ目は遊びのお城よ。みんな、私たちと楽しく遊びましょ!」
 フィルが興奮して大声で言った。
「聞いてるだけでワクワクしてきた。よしみんな、アクエリアで遊ぶぞ~!!」
「イエーイ!!!」

 フィルが
「ジミー、あのお城みたいなとこ、一緒に行こう!」
 と誘うと、ジミーは彼に付いていった。
 ヒューゴは
「スティーブン、妖精たちとウオータースライダーで遊ぶか」
 と言って、スティーブンと妖精とともに長い滑り台のほうへ行った。
作品名:LOVE BRAVE外伝Ⅲ 作家名:藍城 舞美