どういう理屈なの!?
「この虫眼鏡みたいなの…」
最初に選んだ箱に入って物を取り出した如月さん。
レンズ越しに近くのものを透かして見ます。
「大きくも、小さくもならないんだけど」
霜月さんは、どこからか10円玉を取り出し、手の平に載せました。
「これを見てみて」
「え? 硬貨が…1000円札に見えるんだけど?!」
「それ、何故かお金が、100倍に見える拡大鏡なんだって」
「…」
「100円玉なら、1万円札に見える」
「な、何で?!」
「そう言うアイテムだから?」
「一体、どういう理屈なの!?」
「この手のアイテムに、そう言う事を求めるのは、無粋ってものだよ。」
作品名:どういう理屈なの!? 作家名:紀之介