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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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ブドウのような味の恋

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妻には取引先の方の招待と言って誘った。
ナイヤガラの滝はさすがに圧巻だった。
その時の明るさは昼間よりも明るく前に立っているゆかた着の女の身体が透けて見えた。
打ち上げられる花火の音で妻とも裕子とも会話は出来なかった。
花火の明るさに映し出される妻と裕子の顔があった。
それぞれ美しく見える。
そして裕子は花火のように美しさを私に残して消えた。
2カ月経ってパリからメールが届いた。
パリで絵の勉強です。楽しくやっています。来ませんか?
私は想像した。きっと彼の所に戻ったのだろうと・・・
ネットで彼を調べると、彼はフランス人と結婚していた。
フランスに行けば・・・私の気持ちは揺れた。