儀式書。。。
「桶はあって、土は何とかなるから…あとは藁だねぇ」
再び紙に目を落とした霜月さんを、如月さんは横目で見ました。
「ネット通販で売っる藁人形、買えば?」
「アレを買うのはねぇ… 何か呪いとか、掛かかっていそうだし」
「だったら、その辺をウロウロしてみたら? 馬でも連れて」
「…逆わらしべ長者?」
「まあ、効率を考えたら…ミカンから始めるのが無難かもだけど」
「藁しべが1本手に入っても、人形は作れないしねぇ。」
「ホームセンターで、売ってないかな」
「藁人形用?」
「─ 園芸の敷藁用。」
「ああ! そう言う使い途の方が、一般的だよねぇ。。。」