儀式書。。。
「土で作った舟って、水に浮くかなの…」
顔を上げた如月さんと、霜月さんの目が合います。
「コンクリートで作った船、知らない?」
「そう言えば…そんなの、あったかも」
「石みたいなコンクリで作れるんだから…土でも作れるじゃないかなぁ」
「どうやって土を、舟の形に固めるの?」
「水を混ぜて、泥にする」
「浮かべた瞬間、崩れると思う」
「うまく作れば大丈夫だよ。成功例もあるし」
「…カチカチ山はお伽噺だし、結局沈んでるから。」
「じゃあ粘土?」
「うまく作れば、浮く様な気はするけど。。。」