儀式書。。。
「もしかして…この儀式、やるつもりなの?」
訝しむ如月さんに、霜月さんは微笑みます。
「当然、一緒にやってくれるよね?」
「やっても、何にも起きないから」
「雨乞い成功の秘訣は…」
霜月さんは、如月さんに顔を近づけました。
「─ 降るまでやめない事、なんだよ」
「え…?!」
「雪乞いも…降るまでやり続ければ、必ず成功するから。」
「…ひとりでやって」
「天気予報確認して、雪が降りそうな日にやれば…より確実だよ?」
「降雪が判っている日に雪乞いして雪が降っても、何にも嬉しくないんだけど。。。」