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古代湖の底から

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 ところで、ヨロシオマッ星人とは一体どんな生物なのだろうか?
 言うまでもなく頭脳明晰だ。
そして外見は、平均身長が180から200センチメートル。背がスラリと高い。
肌は白鳥のように白く、クリッとした大きな瞳で、美しいというより可愛い部類。ただ悪寒が走った時は小豆(あずき)大の鳥肌が立ち、キョロキョロとする癖がある。

 普段はまことに、何事もないかのような澄まし顔で暮らしている。だが、この見掛けとは裏腹に、心の内はいつもドキドキの小心者。
そのためか、事に当たっては実に慎重で、一方ではメッチャ頑張り屋さん。その様は、まさに水上では気取った風だが、その実水面下では必死のパッチで水をかく。そんな白鳥にそっくりだ。
 指の間には退化した水かきがわずかに残り、口元はちょっとお茶目なアヒル口(ぐち)、いや、スワン口。

たとえばボーヤ。2000年の目覚めの割にはお目々はパチクリで、表情はスッカリコンと澄まし顔。いかにもメスが好む、愛くるしくって、その上爽やかときている。このラブリー・フレッシュ系イケメン、短縮表現し、ラブフレってなところだろう。
一方キャプテンのコーワイ、ヨロシオマッ星人では珍しい部類で、苦み走ったいい男だ。オオワシ座のテヤンデー星人の血が混じっていると噂されてる。
 されども気は優しい。それが照れくさいのか時々ニッと笑う。

 また作戦責任者のアンチーヤンはいかにも賢そうなお兄ちゃん。いつも宇宙地図を持ち歩き、趣味は星々食べ歩きの旅だそうな。
一方、パイロットのアーネゴ、首がシュルルと長く、細身。
 スワンの割にスタイル抜群で、ちょっと尻を振り、歩く姿はモデル級、と自分で勝手に思ってるお姉さん。
 グワグワと口うるさくって、あなたはガチョウ星人かと尋ねると首を絞められる。プライドは高く、セレブ・スワンを気取って、ちょっと恐い。
 あなたはセレブス・ワンですね、と繋がる単語の切るところを間違ってしまえば、もっと恐くなる。
 だけど、なぜかボーヤにだけは優しい。きっとお姉ちゃんぶりたいんだろう。
 しかし、ボーヤはボーヤでチョー弟ぶってる、から笑えてくる。
 いずれにしてもこのクルー、気の合った仲間たちだ。


作品名:古代湖の底から 作家名:鮎風 遊