東京人コンパ
最後まで残ったのが正義と天文の女神アストライアで、一人地上に残り、人間に正義を教えていましたが、彼女も人間に失望し自ら天に昇って『おとめ座』になりました。そう書いてある」
久美は言った。「ねえ、薫」
「何?」
「薫は顔立ちが綺麗で女性みたいに整っているわね」
「そう?」
「きっと化粧したら女の子みたいになるわよ」
「やめてよ」
「ねえ、ちょっとだけ化粧させて」
「本当にやるの?」
「いいから」
そう言って久美は僕の顔に化粧を塗りたくった。
「綺麗」
久美はそう言った。
「私ね。男の人も好きだけど女性も好きなの。バイセクシャルかもしれない。今女性になっているあなたとキスするわね」
そう言って久美は僕に口づけをした。長い長いキスだった。
「どう?」僕が訊くと、
「気持ちいい。最高」
久美はそう言った。その後も僕達はベッドの中ではいちゃいちゃしながら、キスをしたり、抱き合ったりした。
そうして朝まで過ごした。
久美が帰ったのは昼頃だった。