小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

オヤジたちの白球 1話~5話

INDEX|8ページ/15ページ|

次のページ前のページ
 


 尻も下がっていない。丸みを帯びたラインが妙に色っぽい。
身体に衰えが見えないのは、こどもを産んでいないから。
サングラスをかけると、いまどき流行りの美魔女のように見える。

 「ここまで這ってきて、食べることができるかい?」

 台所から土鍋を運んできた陽子が、隣の部屋から声をかける。
「いまさら、食べさせてくれとは言えないだろう。そこまで甘えたら
バチが当たる。
そこに置いてくれ。這って行く。そこで食う」
祐介が腹ばいになる。布団からそろりそろりと抜け出していく。

 「急がなくてもいいよ。無理してバランスを崩さないでおくれ。
 見た通りの細腕だ。何の手助けも出来ないよ。
 寝ていたのなら、電話くらいかけてくればよかったのに。
 ご飯くらい、あたしが作ってあげたのにさ」

 「ありがたてぇ話だ。こんど何か有ったらかならず電話する。
 でもよ。こんな風に世話を焼くのは、お天道様が出ている日中だけに
 してくれ。
 日が暮れると別のことを頼みたくなる」