オヤジたちの白球 1話~5話
オヤジ達の白球(4)膝枕と腐れ縁
祐介が、そろりそろりと後ずさりしていく。
しかし。時間をかけて布団まで戻ったところで、動きをピタリと止める。
そのまま固まってしまった祐介を、陽子が心配そうな顔でのぞき込む。
「どうしたの。
痛みがまた、ひどくなったのかい?」
「そうじゃねぇ。
食べさせてもらう態勢について、いろいろ考えた。
横向きがいいか、あおむけがいいのかいろいろ考えたが、
どれもピンと来ない。イマイチだ」
「ふぅ~ん。どんな態勢ならいいのさ。あなたが満足するためには?」
「・・・君の膝枕」
作品名:オヤジたちの白球 1話~5話 作家名:落合順平