赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 71話~最終話
赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま(73)
露営寸前・・・
山頂や稜線上は風が強い。天候が悪化したら雨や雷の直撃を受ける。
そのため、ビバークや緊急の避難場所には適さない。
川の流れのすぐそばも増水の危険が有り、流されることがある。
草原や湿地もビバークには適さない。
さえぎるもののない草原は、落雷の可能性が有る。
湿地帯では湿ってしまう。
恭子のリュックには、ビバークに備えて常にツェルトが入っている。
ナイロン製の丈夫な布で、テントの代用として張ることができる。
万一の時、広範囲に応用できる。ゆえに、いつもリュックの中に入れてある。
ビバークは暗くなる前に決断する必要がある。
まず、よりよいビバーク地を選ぶことがなによりも大切だ。
雨や風がしのげるところ。水はけがよく、木を利用してツエルトを
はれる所が最適。
時刻は昼を過ぎたばかりだが、もはやあまり猶予はない。
作品名:赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 71話~最終話 作家名:落合順平