赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 71話~最終話
赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま(74)
騎士(ナイト)
「2人とも、無事に生還したぞ!。もちろん無傷だ」
作業員の2人に背負われて、清子と恭子が姿を見せる。
待機していた登山客たちの間から、ドッと大きな歓声があがる。
『無事か、よかった、よかった。寒かっただろう。まずは風呂だ。
身体を温めるのが先だ!。風呂が湧いているから入ってもらおう』
無事を確認した山小舎で、歓迎の大騒ぎが始まる。
稜線上の山小屋の水は貴重品。
谷川沿いに建ち、水が豊富なはずの山小屋でも、燃料の輸送が困難なため
たいていの場合、登山客用の風呂は設置されていない。
ただし、従業員用の風呂は有る。
山荘に長期間つめている従業員のため、富士山のように水が不足している
地域を除き、ほとんどの山小舎に従業員用の風呂が有る。
作品名:赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 71話~最終話 作家名:落合順平