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コードLP

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タクティクス・ミッション



・・・・・・・

「キャプテン・トリン」
「広域レーダーに熱源を感知していますが」
「識別ビーコンが出ていません」
「不可侵性が認められます」

「惑星ドーターからつけて来たわね・・・」
「シャムロッド、マルさんを見ていてください」

「あ、おねーさま。いいんですか?」
「あたしがマルさんを取っちゃいますよ?」

ガバッ・・・ツカツカツカ・・・

「フフン、お子ちゃまのあなたではマルさんとの相性は」
「私の演算チップの計算では、3%でした!」

「キャッはっはははは!」
「おねーさま、フルくさ~い!化石の人ですかあ?」

「!」

ブンッ!

メキャッ!!

「お、おねーさまの右コークスクリュー・ステキ・・・」
「人間だったら死んでるわ・・・」
「あたしはびくともしないけど・・・」

「キャプテン・トリン!遊んでる有余はありません!」

「あ、すみませんポセイドン!」
「戦闘態勢に移行して下さい」
「ジャミング弾を発射、ステルスを展開して出力全開で加速」
「逃げますよ!」

「了解しましたキャプテン・トリン」

「何考えてんの?おねーさま」
「あんな奴ら、素粒子魚雷でもぶっ放せばビビって逃げますよ?」

「シャムロッド!」
「この船の責任者は私です、私の戦術に文句を言わない!」

「あーあ、つまんないの。ささマルさん」
「あんな暴力女は無視して、あたしとランチでも食べましょうね」

「!!!」
「あんた、いつか解体してやるわよ?」

「キャプテン!相手がくっついて来ます。逃げ切れません」

「ステルスを解除」
「素粒子魚雷の後部発射管、全部オープン!」
「誘導効率を出来るだけチャージして下さい!」

「了解しました!」

「敵の船籍が判明しました、未登録の船体です」
「タイプは中型ですが、戦力は不明です」
「明らかにヤミの者ですね」

「撃ってきました!」
「光学レーザー帯、6本です!誘導性なし」
「簡単にかわせます!」

「頼むわよ!敵もチャージしてるはずだから」
「先に撃たせます」

「軌道修正がかかります、揺れますよ!」
「敵が電子魚雷を発射しました!4発」

「やった!」
「チャフミサイル、後部に発射!」
「今すぐに船体前部ノズル逆噴射をかけて!」

「了解!」

「電子魚雷が全弾あさっての方向ににそれてゆきます!」
「チャージ効率規定値に達しました」

「全弾発射あっ!!」

バシュバシュバシュッ・・・・

・・・・・・

「敵が軌道を変えましたが、もう間に合わない!」
「素粒子魚雷6発全弾命中しました!」
「レーダーから反応が消えました・・・」

「・・・・・」
「・・・ちょっとやり過ぎじゃない?」

「キャプテン・トリン。やはりあなたは女の子ですね・・・」

「すみません、ミスター・ポセイドン」

「ポセイドン、私はマルさんを見に行きます」
「あとは頼みますよ?」

「・・・・・ワタクシは修羅場は見たくありません」

・・・・・・・

「!」

「シャムロッド!」
「マルさんから離れなさい!」
「マザー・レインにチクリますよ?」

「ちっ!」

・・・・・・

「マルさん。どうですか?宇宙の旅は?」

「トリンさん、あなたは伝説の擬人だそうですね」
「シャムロッドさんがいつも自慢してますよ?」

「!」
「そ、そうなの?」

「あなたほどの擬人はもう製造できないでしょうって」
「あなたの母星「チーズ」では有名らしいですよ?」

かああああ・・・

「トリンさん・・・」

「トリンと呼んで下さい・・・」

ビィイイイイイイッ!!

「あーっもう!」
「ポセイドン!こんな時はアラート鳴らさない!!」

「キャプテン・トリン、お楽しみのところスミマセンが」

「何なのいったい?」

「母星の大気圏に突入しましたが・・・」
「早速お出迎えが来ましたよ?」

「迎撃戦闘機が10機こっちに来ます」
「どうしましょうか?」

「・・・・・」
「まかせます・・・」
「あなたの好きにして下さい」

「レーダーミサイルが30発こっちに来ますが」
「迎撃レーザーを使いましょうか?」

「まかせます・・・」
「私はマルさんの相手で手がふさがっていますから」
「それから、このモニターシステムは私が管理しますからね?」

「了解しました!キャプテン!」

・・・・・・・・


作品名:コードLP 作家名:新村正幸