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赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 56~60

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赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま (57)
 稜線の花園

 2日目。快晴の朝がやってきた。
いよいよ飯豊本山から大日岳への稜線歩きがはじまる。
この行程が今回の最大イベント。
雷雨の去った爽やかな朝の景色の中を、2人が歩きはじめる。

 飯豊連峰は日本海からわずか50kmしか離れていない。
そのため。世界でも有数の豪雪地帯になっている。
想像を絶するほど降り積もる雪が、飯豊連峰の特色ある地形を形つくる。
その証拠として真夏になっても、たくさんの雪渓が山肌に残る。

 飯豊山を過ぎるあたりから、尾根の稜線歩きがはじまる。
どこまでもなだらかに続いていく登山道と、稜線に沿ってひろがるお花畑が、
このあたりの醍醐味。
斜面のあちこちに、たくさんの高山植物が可憐な花を揺らしている。