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臆病なシンデレラ~アラサー女子。私の彼氏は17歳~

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 気丈に微笑もうとする早苗を気遣わしげに見つめ、祐は更に腰を進める。また少しだけ彼自身が隘路を奥へと進み、早苗は激痛に眉を寄せて耐えた。
 祐は初めて男を迎え入れる早苗の身体を気遣い、慎重に事を進めてくれた。けして先を急がず、早苗が少しでも怯えれば、優しく声をかけてくれた。
 それでも、十八歳の若い盛りの身体は一度火が付いてしまえば我慢も限度がある。
 祐が早苗をのぞき込んだ。
「そろそろ動いても良いかな」
「うん」
 今度は早苗の返事を待たず、彼は動き出した。途中まで挿入(はい)っていた彼自身で一挙に最奥まで貫く。逞しい彼自身で串刺しにされた状態で、早苗の身体が弓なりにのけぞった。
「い、痛いっ」
 涙が後から後から溢れ出し、頬をつたう。
「そんなに痛かった?」
「ごめんなさい、もう駄目。これ以上は無理みたい」
 早苗が瞳を潤ませて懇願すると、祐が困ったように眉を下げた。
「俺もごめん。ここまで来て止めるのは無理だ。な、もう全部挿入ってるから、大丈夫だよ。だから、もう少しだけ我慢して。慣れたら、きっと気持ちよくなるからね」
「―」
 早苗は辛そうに顔を歪ませた。
 祐はしばらくそのままで早苗の髪を撫でていたが、やがて囁いた。
「動くよ」
「あ、待って」
 制止の言葉は何の意味も持たなかった。祐はまるで理性の糸が切れたかのように烈しく腰を動かす。彼が動く度に、早苗のか細い身体は跳ね、桜色の唇からは悲鳴が零れ落ちた。
「祐さん、痛い、痛いよ」
 それでも祐は額どころか身体中汗をかきながら、烈しく早苗を突き上げた。
「もう止めて。抜いて」
 こんな場合、泣いて懇願するのがかえって男を煽るだけだと男性経験のない早苗は知らない。
 それでも、終わりは訪れる。祐の腰遣いかが速くなり、早苗に覆い被さった。早苗の胎内深くで熱塊が大きく膨らみ弾ける。
「うっ、あぁ」
 まき散らされる体液が幾枚も重ね合わされた繊細な花びらのような媚壁に吸い込まれてゆく。
 その瞬間、早苗が体感した痛みの中には、かすかに心地よさも混じっていた。
「まだ痛む?」
 問われ、早苗はコクコクと頷く。恐らくは女性経験は何度かある祐と処女の早苗では経験値が違う。
 早苗はそれでも、眼に涙を浮かべ微笑んだ。
「でも、祐さんと一つになれたから」
「そんな可愛いことを言うなよ」
 吐精したとはいえ、祐の陽根は少しも衰えてはおらず、依然として硬度を保った状態で早苗の胎内に埋められている。
 早苗の言葉を聞いた刹那、祐自身がまた大きくなった。
「あー。これで止めようかと思ったのに、俺を煽った早苗が悪いんだぞ」
 祐が悪戯っ子のように笑い、早苗の両脇に手を入れて引き上げた。そうすると、早苗が向かい合って祐の膝に乗る形になる。
「あ、」
 早苗の身体がカクンと前に傾ぎ、薄紅の唇から艶めかしい悲鳴が洩れた。彼女自身の身体の重みがかかり、祐をより深い部分で受け入れさせられている。
「祐さん」 
 泣きそうな早苗に、祐が笑った。
「もう痛いだけじゃないだろ」
「何だか変な感じ」
 早苗の正直すぎる感想に、祐がまた笑った。
「その?変な感じ?っていうのが気持ち良いってことなんだよ」
 言いながら下から腰を突き上げた。
「あ、あ、あ」
 早苗は祐の胸に両手をついて身体をのけぞらせた。
「な、気持ち良いだろう?」
「や、私、変になる」
 おかしい。下半身―祐に貫かれている箇所が疼いて堪らない。尿意を催したときのような感覚と痺れるような痛痒感が合わさったような妙な感覚が接合部に生じている。
「止めて、おかしいの。私、変になっちゃう」
 涙を流す早苗には構わず、祐は巧みな腰遣いで早苗を翻弄する。
 下から何度も突き上げられ、早苗の身体は糸の切れたマリオネットのようにガクガクと揺れた。
「変になれば良いよ。乱れる早苗って、とても綺麗だ。最高」
 祐の言葉も最早、意味をなさない。やがて下半身で渦巻いていた切なさはクライマックスに達し、早苗は自分でも恥ずかしくなるような獣めいた声を上げながら二度目の絶頂に達した。
 早苗に続いて、祐も再び熱い精を早苗の胎内深くで放った。ビュクビュクと放たれる淫液を早苗の蜜壺が締め付け、最後の一滴まで絞り取ろうと貪欲にうごめいた。
「くっ」
 祐が小さく呻き、早苗を強く抱きしめ、その肩に顔を伏せた。二人は向かい合ったまま共に達し、しばらく抱き合っていた。
「―ごめん」
 ひとときの激情が通り過ぎた後、祐がポツリと言った。
「ごめんな。初めてだから、優しくしよう、無理はさせちゃ駄目だと思っていたのに、結局、無理させたよな」
 祐が済まなさそうに言う。早苗は笑った。
「良いの。気にしないで。正直、最初は、こんなに痛いなら無理だと思ったほどだったけど、段々慣れたから」
「そうか?」
 祐が静かに早苗から離れ、漸く彼自身が出ていった。どこかホッとするような、今まで彼で満たされていた部分が虚ろになって物足りないと思うような、自分でもよく判らない感覚だ。
 祐は裸で枕許のティッシュケースを取りにゆき、早苗に渡した。
「かなり血が出てる。本当に大丈夫?」
 早苗は恥ずかしさのあまり居たたまれず、真っ赤になって頷いた。
 祐が早苗を見つめている。彼の視線に気づいて、早苗はますます頬を赤らめた。
「痛い想いをさせて、さんざん泣かせたけど、早苗の初めての男になれて良かったと思う」
「私も、祐さんが初めての男で良かった」
 祐の整った面に妖艶な微笑が立ち上る。
「早苗さん、無自覚なんだろうけど、その無邪気に男を誘う仕草は止めた方が良い」
 祐の笑顔が悪戯好きの少年のようになった。
「男はね、そんな可愛いことを言われると、すぐに押し倒したくなるんだよ」
 祐は笑いながら言う。
「流石に今、また俺が狼状態になったら、困るだろ」
 そんな彼に早苗は真顔で首を振った。
「構わない。祐さんなら、何度でも」
「おいおい、また、そんな殺し文句を言って」
 祐が早苗に近づく。
「本当に良いのか? 俺、本気にするよ」
「本気にして」
 見つめると、祐の方が頬を上気させた。
「参ったな。たった今、ロストバージンしたばかりだとは思えないね。何なの、その変わり様は。もしかして、早苗さん、男を惑わす魔性の女だったりして」
 確かに、祐に抱かれて早苗は今までとはまるで違う雰囲気を纏うようになっていたかもしれない。可憐な白い花が男の手によって艶やかに色づき染め上げられた―そんに風情があった。
 早苗の中の?女?は、長い間、繭に籠もった蚕のように眠っていた。それが今、祐という一人の男によって眠りから目覚させられ、美しい成熟した女として生まれ変わったのだ。   
 見つめ合っている中に、どちらからともなく抱き合い、口づけを交わし合う。口づけはすぐに深い烈しいものになり、二人はそのままベッドに倒れ込んだ。
 処女を喪ったばかりの身体は、やはり烈しい愛撫には悲鳴を上げそうになる。だが、一度めざめた女の身体は男を貪欲に受け入れ、与えられる愛撫を悦ぶ。未成熟だった身体を何度も開かれることによって、早苗の身体は確かな快感を拾い上げるようになってゆくのだ。
「ツっ」