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もやもや病 10

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99 かかりつけ医を作ること

少し前は関東からも、血管吻合の手術を受けるために関西に行く人が多かった
それでも、関西に行って手術をしても帰ってきたときどうするのかという心配は必ずのようにあって、その電話相談も多かった

多くの場合、関西で手術をしても、その後、1,2回は受診しても、例えば毎月通院するようにということにはならないようだと伝えた

患者が子どもさんの場合、夏休み冬休み春休みを利用しての受診だったり、予後が良ければ通院自体いらなくなる、だって薬も何もいらないのだし

症例の多いところで、手術を受けると言うことは、その手術さえ終えてしまえば、たいがいは通院の必要がないくらいに日常が送れるようになっているのではないかと思う

こう書いている私は、病院に行ってきたあとがどういう状態ですという報告をなかなか戴けていないので、もしかして困ってる場合も有るのかもしれないけれど

手術をする前に、もしもの事があったとき、関西の病院まで行けるわけはなく、近くの病院に通院している方が良いのではないか、難病で完治を望めないのだから・・・と思う方が多いと思う

でも、近所にある大学病院や総合病院で3時間待ちの3分診療という状態で、通院することと関西まで行くことを考えて欲しいし

評判の良い病院というのを気にする人たちが遠いからという理由だけで最善の道を選ばないとしたら、なんともったいないことかと思う
今は、関東は関東の中で症例の多い病院があって良い先生が居て下さって、関西まで行く必要を感じない場合も増えてきたと思う

それでも、関東の各地から、その病院に行くとき
もし万が一の時には、関東であっても他県の人がそこの病院にたどり着けないのは同じ事だ

救急車は県をまたがっての搬送はないというのが普通のことらしい
関東の病院にしろ、関西の病院にしろ、もう手術が終わって普通の生活で良いですよ、と言われた後

近所にクリニックで良いので、脳外科医だった先生の病院を探すようにと伝えている
脳卒中のお年寄りが通っているような小さなクリニックで良いので

脳外科医であれば、クリニックならば検査検査と言われないし、手術をしてみようという設備はない

クリニックにはバックに連携している病院があってもし万が一の時には大きな病院に連絡がつくようになっている

もやもや病の症例が無い病院であっても、もやもや病の手術をどこの病院で受けているということがカルテや本人の情報で知ることが出来れば病院の医師同士の連携がとれるのではないかと

今までの病院の先生に悪いからとか、このあと病院に行きにくくなるからという心配をする人も多いけれど

手におえない長期にわたるもやもや病の患者が自分の手から離れても患者が思うほどの心配はいらないのではないかと
だいたいその病院だって例えば家からすぐ近くとか、目の前にあるとかいうのでも無いことが多い

脳外科の先生とのつながりの心配ではなく、今最善の手術をと願っている

作品名:もやもや病 10 作家名:とことん