もやもや病 9
88 取捨選択
ネットが使われるようになって
以前よりずっと多くの情報が簡単に手にはいるようになった
簡単に手に入る情報が、全て正しいわけではなく
受け取る側はその情報を取捨選択して、なるべく正しい情報を得なくてはいけない
ネットが盛んになりはじめた頃、善から始まっている患者会は掲示板のようなものに、悪意を感じることなど最初考えても居なかったのかもしれない
でも、噂によって、どこの掲示板がいたずらされたとか、荒らしにあってつぶれたとか、伝わるようになり
また、文字で書くことの読み取りの違いに戸惑うということも言われるようになって、掲示板のような誰でもが書くことが出来る場を閉鎖していくようになった
しっかりしたネットの情報者が、表からの書き込みをさせずに、一方的な情報だけを流す場となって、その方が安心ということになったのかもしれない
文字で書くのは難しいから…間違って解釈されたら困るから…
ネットがあって情報が得やすくなったから、患者会にも問い合わせが減ったり、会に入る人も少なくなった…
何となく、ネットが目の敵みたいに言われることが多くなったりして…違うかな
ネットも、患者会も両方してきた私
もっとも、HPは、検索に引っかかってもずっと後の方という状態ではあるけど
ネットに関わった最初の頃、掲示板で情報交換をしていたとき、私の書き込みは反感を買ったのかもしれなくて
血管造影の検査を、手術するからというのではなく受けるというので、怖い検査だからと書いたときも、さんざん脅かされたけど、なんということもなく無事に帰ってきたからと言う書き込みを見たときにも、もう、こういう掲示板を覗くのはやめようと思った
なまじ知っているからなんて…そういう人が見ていて、もしも間違ったことが書いてあっても、そのまま見過ごすとしたら、それは違うと指摘しなかったことは、良いと言うことになるのではないかという怖さも感じた
けれど、患者会の集まりで、役員達が揃っている席で、例え役員達は、医師というわけではなく、患者の親だからとしても、いままでの講演会で学んできたことは、新しい患者家族よりはるかに知識があるわけで
体験談や、疑問に思っていることを発言した人に対して
もしも間違っている内容があったら
それは違うと思うから
それは、先生に確認して
それは十人十色の症状だから、その人とあなたが同じというわけにはいかないとか
あなたにとって良かったことも、みんなに良いというわけではない病気だからと…
そういうフォローが必要なのではないかと思う
みんなで顔を合わせての時間に、その間違いを指摘されなかったら
それは、ネットで間違った読み取り方をしたことより、重い意味を持つことなんじゃないかと
そんなこと言わなくたってわかってることじゃない…
そうだろうか
私はわかっていないと思う、言われても1回じゃわからない人も多くいると思う