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もやもや病 5

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47 様子を見る

子どもの様子が変だからと、病院に行くときに、普通は小児科に行くのだろう…脳外科にいきなり行くことはないと思うから

小児科の先生に、これは大きな病院に行く方が良いからと紹介されるとき、大学病院は行き止まり…そう思ってる

大学病院は、地域の病院から紹介されてきた患者を、どうしてもここで診ようとしてくれるところだから
(うちではわかりません、○○病院に行ってみて下さいとはなかなか言って貰えそうにない)
それは、一般的などこの先生でも対応が出来る病気なら当然のこと、ただただありがたい
けれど、日本に1万人と少しの患者と言われるような病気を大学病院でも、どのくらいの症例を持っているのかということで
やみくもに診るものじゃなく、今までの症例を参考にするものだと思うから

脳外科という科は、だいたいが手術を目的にしているのだと思うけれど
そんな中でも、大学病院や総合病院で、様子を見ましょうという言葉を患者はどうとらえれば良いのかと戸惑う

それは、手術をしなくてもこのまま普通に生活できるからと言うことなのか…
手術をしなくてはいけないギリギリの所まで進むのを待つと言うことなのか…

私の勘ぐりは
自分で手術は出来ないから、様子を見ようとしている間に他の病院を見つけて動いてくれたら、自分の責任ではなくなるという意味は含まれていないかどうか…
こんな事、ドクターが見られたら怒られてしまうのかもしれないけれど

反対に、患者自身が手術をと言われても、今まで普通にいることが出来るのに、いま元気なのに開頭手術をしなくてはいけないのか、もし万が一のことがあったらという恐怖で決断できずに脳外科に通うと、先生に、何をしに通院しているのか、他に患者もいるのだから、手術しないのならここに来てもらっても仕方がないという対応をされたという人も居て…
様子を見ると言うこと…難しい

今までの情報で患者が子どもの場合は、ほとんどが手術をしている
それは手術をしないことで、大きな発作が起きたときのこと、血流不足で知能低下に繋がる心配、発作の起きる怖さで子どもが子どもらしく生活できないかもしれないこと、爆弾を抱えたような心境ということだけれど…

そういうことを思うと、子どもの患者に様子を見ましょうと言われることは納得が出来ない
怖い手術を促されるより、とりあえず手術をしなくても良いのだという、そういうとらえ方をして、病院から遠ざかる患者もいるのではないかと

私の次男のように
様子を見るのではなく、自家中毒や、てんかんと間違えられての通院治療も、昔は多くの方が経験しているらしい

この病気がわかったら、やはり、患者会への問い合わせなり、正しいネットの情報なり、考えて欲しい…と思っている

作品名:もやもや病 5 作家名:とことん