もやもや病 5
44 知らないときの怖さ
もやもや病の一番怖いことは、病気を知らないときに起こる大きな発作だと思う
それは脳梗塞の場合、脳内出血の場合…
TIA一過性脳虚血発作の段階でもやもや病であると診断、認識していれば、気をつけて暮らすことで大きな脳梗塞や出血を避けることは出来る場合もある
もちろん気をつけていても…と言う場合だって有るのだけれど
もやもや病は病気が見つかる時期が二峰性として表されていて子どもの頃の発症で病気が見つかることと、成人になってから病気がわかるという場合があるとされている
成人の発症として、女性の場合、悲しい見つかり方として、出産の時に発作が起こるという場合がある
何人かの人が、出産時に意識がなくなり生まれた赤ちゃんを抱いたのは数ヶ月先だったと、その後の長いリハビリの後元気になったという人も居た
おばあちゃんから電話があって出産の時に脳出血を起こして娘は亡くなりました
私がこの孫を育てていきます、と言うお話しもあった
もやもや病などという病気がそれほど多くの方にあるものではないけれど、だからもちろんむやみに恐れることはないのだけれど
長男に孫が産まれて、私はお嫁さんが陣痛の痛みに36時間という長い時間がんばっていたとき、これがもやもや病の患者だったらということを考えないわけにはいかなかった
病気があることがわかっていたら、産科と麻酔科と、脳外科の先生と連携をとっていただいて出産に臨むこと
産科の先生はたぶん怖がって無痛分娩、帝王切開という方法をすすめると思うのだけれど
女性患者の先輩の中には、普通分娩で出産した方もいると聞いている
それは、もやもや病の適切な手術を受けていること、きちんと通院して今の状態をわかっていること、他、ケアがされていてこそと思う
出産の場合は、時期的に早まって、間に合わずに産まれてしまうということもないことはなく、そのときラッキーにも何事もなく産まれたからと言って、同じ人が次の時にもとか、他の同じような症状だからと言う人が真似てそうできるものではなく
そういう体験談に意を強くされても困るということだと思う
私にも出来たから、大丈夫だよとは言えないということ…伝えておきたい
私は待望のばあちゃんになることが出来たこと、次男のことではなくて、長男夫婦の孫だけれど、どんなに幸せなことかと思っている