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もやもや病 3

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29 高次脳機能障害

ずいぶん前に小説から映画にもなった
博士の愛した数式 の主人公が、交通事故による後遺症で40分しか記憶がとどまらないという設定だった、それは又ちょっと極端な話だけれど

それから、映画で、ガチボーイ と言うのがあった
やはり事故で、学生が寝てしまうと記憶が消されるという設定だったけれど

大学生の患者さんが先輩からジュースを買ってくるように頼まれて、何人かの分の自動販売機に行くと、何を買えば良いかわからなくなって、違う物を買ってきたと怒られるという

メモを取るようにしようとしか言いようがない

傍で次男が、簡単に言うけど、メモを取るというのが難しいと言ってた、何をメモすれば良いのかわからない

高次脳機能障害は10項目ぐらいに分かれているけれど、その1つでも当てはまれば高次脳機能障害ということになる
ただ、もやもや病の患者は難病と言われた上に、その高次脳機能障害ということを受け入れられない人も多くいて、自分は違うと思っている人も多い

娘と話しをしていて、映画の話になった

「ガチボーイ」という映画を見たとかいうことで、もう涙涙だったって
それは大学生が事故で高次脳機能障害になって、事故前の記憶は良いけれど、事故後のことは昨日のことも眠ってしまうと覚えていないというもので
その学生が学生プロレスをするという内容…

この映画の監修が慈恵医大の橋本圭司先生ということ、この先生は、PHP新書 高次脳機能障害 どのように対応するか という本も書いておられる

娘の話を聞いただけで、私も見ては居ないけれど、映画館のあちこちですすり泣く声が聞こえたと言っていた
でもただ悲しいだけじゃなく、ちゃんと楽しい^^
昨日時間があったら、お母さん見に行こうかって言っていたのだけれど、何回見ても良いと思う映画だからって^^

で、その時には見ることが出来なかったのだけれど、あとで娘がビデオを買ったからと見せてくれた
とても良かった…

こういう映画で、高次脳機能障害のことが社会に認知されていくとしたら嬉しいと思う

少し前に、「博士の愛した数式」という映画もあったけれど、私はそれも本を先に読んで、映画は観なかったのだけれど、少ししてからテレビで放送されたのを見た

もやもや病の多くの方に、少なからず高次脳機能障害があると思っている
次男もいくつかの項目で引っかかっている

次男にこの映画の話をしたら
僕、この映画見たら泣けるかな…という
次男は倒れてから泣けなくなったから…

もやもや病の患者の中には、高次脳機能障害のことは別のことと思っている人も多い
家族にしても、もやもや病という病気の他に、高次脳機能障害というものを認めたくない思いもあるのかもしれない

そして私は、こういうしょうがいも何もなく今いられることをやはりとても有りがたいことと思うし自分が何気なくできることを、努力しても出来ない人に思いを寄せたいと思う

もやもや病のことを書くようになって、今まで関係者しか見ていなかった病気のことを読んでいただけることが嬉しい^^
で、ネットの中では医学的なことは書かないようにしようとしてきた…もしも間違って書いたら困るから…
医学的なことはこの病名がユニークだからか、本物のお医者様がいろいろ書いているところも多い
そこを参考にしてもらえたらと思ってきたから…

作品名:もやもや病 3 作家名:とことん