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もやもや病 1

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3 シャントの手術後

今日は原疾患であるもやもや病のための血管を増やす手術をするという朝になって
手術のための点滴を入れるときに、次男は大泣きをしたそうで…
点滴、脳外科の先生は上手じゃなかったようで、何度針を刺しても取れなかったみたい…
小児科の先生にしてもらうからと時間を空けたら
発熱していることに気がついたと看護師さん…
髄膜炎発症…
どういう単位か知らないのだけれど、細胞数が4桁になっていたとだけ聞いた
普通は1桁、2桁有っても困るという、髄膜炎の細胞数…

手術は中止
シャントを入れていること自体問題があると言うことで
シャントを抜いて、ドレナージをもう一度した
これは長い時間このままにしていてはいけないからと
覚えていることがあやふやなのだけれど、ヒトガンマブロバリンって言ったかどうか、とにかく、薬瓶に点滴の針を刺しながら、看護師さんが、この薬1本5万円以上するのよ、でもお宅は公費だからお金は掛からないわね、と言ったのを覚えている

髄膜炎、自分で管を抜いたのだから仕方がないと言うような…
4桁の細胞数はかなりひどいものだから、たたいて減らすけれどドレナージも2週間が限度だからと…

脳梗塞はどの時点で起きたのかはっきり聞いていない、覚えていない
ある日、右手が麻痺して動かなかった…
最初の術後
お母さん損しちゃったね…と言うので何が?
と聞いたら
床屋さんに行ったのに、丸坊主になっちゃったから、床屋さんに行かなければ良かったね…

そんなふうに笑って言っていたのに、この髄膜炎の前だったか後だったか今となっては覚えていないが、次男は失語症かと思うような…2週間も口をきかないことがあって…
主治医に聞いたところ、言語に問題はないと思うのだけれど…と言う説明を受けたすぐ後に
お母さん
と呼んでくれて、ああ、良かったと思った…

脳梗塞、水頭症、髄膜炎どれをとっても、知的レベルが下がる場合があるという説明だった…それが3つも重なった…

ぎりぎり2週間になって、2桁に落ちたからというとき、またシャントを入れる手術になった、4回目の手術だった
作品名:もやもや病 1 作家名:とことん