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アリス・スターズ
アリス・スターズ
novelistID. 204
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音ゲな僕らの青春記録

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 僕は息吹の右側に立つ。
 目の前には7つのボタンと円盤が1つ。息吹が立っている側と左右対称に並んでいる。息吹は僕達の間にある「1PLAY100円」と書いてある穴に100円玉を入れた。僕もサトシさんから受け取った100円玉を入れてみる。文字にできないすごい音が、100円を入れたタイミングで鳴った。
 息吹はさっきの赤いカードをまた同じ場所に入れた。画面が切り替わると、テンキーで何かを入力した。
「キミはカード持ってないだろうから、そこのスタートボタンを2回押して。」
 言われた通り、画面下についているボタンを2回押した。画面の右半分、僕が立っている側に「e-AMUSMENT PASSを使用しません」という表示が出てくる。対する息吹側は「DJ DATA」たるものが表示されている。
「これ、何だ?」
「カードがあるとプレイ記録を保存できるんだ。奥のカウンターで買えるよ。」
 カードというのは、きっと僕側に表示のある「e-AMUSEMENT PASS」のことなんだろう。息吹やサトシさんのようにしょっちゅう通っている人には必需品なのかもしれない。