音ゲな僕らの青春記録
画面が切り替わって、グラフとなにやら数字が現れた。言うところの、結果画面というやつだ。僕側と息吹側に「CLEAR」という表示がされているから、とりあえずよかったのだろう。聞いてみると、ゲージの緑と赤の境目が、クリアと失敗の境目らしい。
左を向くと、息吹が驚いた顔でこちらを見ていた。
「すごいね、初めてでここまでできるなんて。」
いわゆる、筋がいいということなんだろうか。たぶん、これは喜んでいいことなんだろうけど、それどころじゃない。もうすでに2回目の選曲の画面が表示されていたからだ。
画面を指差すと、息吹も気付いたようでこう言った。
「じゃあ、次はもう少し難しいの行ってみようか。」
その次に選んだ曲は「DoLL」だ。これは難易度3段階のうち、中間の「普」に分類されている。この曲を作った人も、このゲームにいろいろ曲を出しているらしい。
作品名:音ゲな僕らの青春記録 作家名:アリス・スターズ