赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 46~49
赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま (47)
嘘のつけない女の子
芸事の稽古におわりはない。
芸妓でいる限り、生涯にわたり芸を磨く。
タイコや小鼓(こづつみ)、大鼓(おおつずみ)などの鳴物。
日本舞踊。常磐津や清元、長唄などの技術を身につけていく。
稽古は各地の見番(組合)が主催する。
組合から稽古代の補助が出る。
そのため芸妓たちは1ヶ月、1万円程度の稽古代でこれらを習うことができる。
稽古は1分野あたり、1ヶ月に5日ほどひらかれる。
大鼓(おおづつみ)は「おおかわ」と呼ばれる。
演奏前に、1~2時間ほど炭火で乾燥させた革を胴にかける。
調緒を力一杯締め上げる。
こうすることで、小鼓(こづつみ)の柔らかい音とは異なる、力強く甲高い
「カーン」という独特の音が響きわたる。
作品名:赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 46~49 作家名:落合順平