遅くない、スタートライン 第4部 第1話 11/2更新
そーだよん。俺達は遊びまくってた!あっくんと初の旅行は!雅樹兄貴に教えてもらったログハウス村だ。周りはアスレチックランドに広大な芝生広場に、サイクリングロードもあった。またあっくんの好きな、水族館でアシカのショーもあった。もう初日は開園時間に間に合うように新幹線の時間を決めたし、駅に着いたら俺はレンタカーも借りた。レンタカーも事前予約でさ、よぉ取れたわ。棚からボタ餅でキャンセル1組があったんだ。
昼寝から目覚めたあっくんは、旅行の話をしたら目が輝いた。コイツ…すぐわかる。嬉しい時は目がキラキラしてくる。もうそっから、小躍りだよ。家帰ってから、自分でリュックにお着替えや遊び道具詰め込んだから。
美裕がいたら、きっと絶叫モン!あっくんは俺が遊び相手だからさぁ。勢いつきすぎて転ぶわ、つんのめるわ!頭から砂場にダイビングするすわで。俺も横にいて爆笑したわ!コイツ…こんなヤンチャだっけ?今は美裕のおなかが大きいから、美裕といる時はお兄ちゃんエンジンとブレーキが作動してるからな。コイツもストレス溜まってるんだなと俺は思った。ほら…今もなぁ!
「パパみてて!へんしん!とぉ!」
プール並みの広さのスポンジに向かって、アニメキャラの変身をマネしてスポンジに飛び込んだ。もちろん、俺はビデオに撮ったよ。後で美裕に送信してやろ!
お昼ご飯は、男2人(あっくんも男だから)で屋台村の焼きそばにお好み焼きや唐揚げを食べた。美裕がいたら、
「野菜も食べなさい」ってきっと怒るだろう。あっくんもそれを思い出したのか…
「ママにおこられるよね?」
「うん。野菜も食べなさいって!でも晩御飯で食べたらいいよ。うーん!うめぇ」
俺は焼きそばをパクパク食べた。またあっくんも、お好み焼きを食べて…
「うーん!うめぇ」とマネして、俺とあっくんは顔を見合わせて笑った。
私は今夜は…ムフッ(*^^*) パパなしコブなしなので、千尋さんと雄介義兄さんには口をつぐんでもらって、マタ友(マタニティ友達)とティータイムし、夜は健兄ぃんちでご飯を食べた。舞子さんがフラワーアレンジメント教室の生徒さん達と、花の博覧会に行ってるのだ。また子供達は(*^^*)舞子さんのご両親のところに泊まりに行ってるらしい。春休みに入って!明後日帰ってくるそうだ。
「いらっさぃ!」エプロンをした健兄ぃが出てきた。ドアを開けるといい匂いが漂ってきた。
「これはぁ!樹家定番メニュー!」千尋さんが鼻をクンクンした。
「おでんだ!」私は声をあげた。
「うっわぁ!俺…車置いてきてよかった」雄介義兄さんが言った。
「チビらもおらん。今日は呑むで!マサ君とあっくんのはもうタッパに詰めた」
その声に私達はまた笑い声をあげた。だって、なかったら2人でスネるんだもん。あっくんもマサ君に似て食い地張ってるからぁ。"(-""-)"
作品名:遅くない、スタートライン 第4部 第1話 11/2更新 作家名:楓 美風