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こーぎープリッド
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ナルの夏休み エピソード0-0

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エピソード0 その3 午前5時



 午前5時、朝食を食べる。
「お母さん。おはよう」
「おはよう。ほむら」
「おねえちゃん、おはよう」
「で、なんで私の家はひと里離れているの」
「そうね・・・、家賃が安いから。それに老後のために貯金をしないと」
「お母さん、私、アイドルになるから」
「そうだよね。アイドルとかローラーボールなど、厳しい規則の社会では必要なの。ストレスの軽減になるし、みんな夢を持てるし」
「ぼくも、応援するから」
「で、あの南先生から手紙をもらったのだね」
「うん」
 南先生は、なんらかの理由で、やる気なさそうな子を選んだ。でも、他の音楽学校、アイドル育成スクールのパンフレットやデーターディスクを渡してくれた。
「あの先生は、いつでも相談にのってくれるから」
「優しい先生だね」
「でも、見た目は20代前半だけど」
「いやね・・・、実年齢は倍なの。もう40を超えている」
「そうなの」
 私は驚いた。当然、アンチエイチング技術が確立すれば、これは全世界で大きなビジネスになる。だれだって、いつまでも若くいたい。
「若くってきれいで美人のまま永遠に生きられるのが、人類の女性の共通の夢なの」
「そう思う。でも、みんな美人だと、アイドルの価値が下がるのではないの」
「だから、良い歌を歌ってみんなを元気付けるのがアイドルなの。見た目だけはもう古い」