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こーぎープリッド
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ナルの夏休み エピソード0-0

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エピソード0 その2 午前4時、早朝の勉強




 超ハイテクファッションとは、太陽電池で稼働し有機ELで服の色を変えられる。マイクロエアコンがあるので、四季に影響されない。
 でも、私の家ではお金に限界がある。所詮、庶民だから。

 それに、もうじき期末試験。勉強に集中しなければならない。部活が終わったらすぐに勉強。なぜならカムチャッカ半島送りにされるから。
 
「偏差値70。試験は全部満点を取るつもりで」
 私は軽音部で楽器演奏の練習をした。キーボードの演奏ができる。楽器が使えなければ、作曲もできない。そして、作詞をするには語彙が豊富でなければならない。言葉の表現力が必要。
「ほむら、夕食ができたよ」
「いただきます」
「おねえちゃん、試験の成績が悪いとカムチャッカ半島いきだよ」
「わかっているわ」
「そんな、まだ成長期の中学生を送るなんて。いくら不良撲滅でも、それはひどいよ」
「でも、そうしないと私たちの社会は平和にならない。金銭の奴隷、拝金主義の根源は公立学校の教育から」
「で、ほんとうにお金があれば、私立の学校に送りたいのに」
「それで、お母さん。お願いだけど、この間、関東女学院の補欠試験に落ちたけど」
「でも、寮の生活費におこづかい。それに学費を考えれば」
「私、アイドルになりたいの」
「アイドルは女性では最も高いステータス。でも、補欠試験は学費は入学金免除の特待生ということでしょう」
「そうなの。それが、ばっさり落とされて悔しいの」
「仕方ないわ。他にいろんな方法があるでしょう」
「そうだね」

 私は夜6時の夕食を食べ、午後9時に寝るまで学校の試験問題をした。

 この時代、人間よりもロボットのほうが多い。21世紀中期から世界人口は徐々に減り始めた。先進国でも人間が宇宙に行く必要がないという考えがひろまる。また、ロボットアレルギーのパソコンマニアがロボット研究所やベンチャー企業を襲うことが多かった。

 ロボットが実用化し始めたのが、今から100年前、22世紀の中期から。
 本来ならロボットアレルギーがなければ、ロボット技術は2世紀も進歩した。また、世界の貧困問題がなければ宇宙開発は3世紀も進歩していた。

 

 とても厳しい規則が。午前4時、外は明るくなった頃起き、それから、シャワーを浴び、長い髪を洗う。自分の部屋にもどり、ショートパンツとTシャツを着て、昨日勉強したところをもう一度、復習する。
「今日は朝7時半に中学校に行かないと。それに遅刻は厳禁。でも、私の家は周囲が緑に覆われているのに、家が小さすぎ」
 外は紺色の淡い空が見える。もうじき朝になる。