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森本晃次
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novelistID. 62889
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三度目に分裂
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「忘れないで」
という言葉、身に染みて感じていなければいけないのだろう。
「今後、姉と会うことができるのだろうか?」
と夕凪の街を歩いていると、風が吹くはずのない夕凪の時間に一陣の風が吹いてきて、
「大丈夫、いつでも会えるわよ」
という声が聞こえたような気がした。
「自分に似た人、探してみようかな?」
漠然とそんな風に感じながら、夕凪の風を感じながら、足元の影を意識するように河原を歩いていくのだった……。
( 完 )
2
作品名:
三度目に分裂
作家名:
森本晃次