気にしません♡(双子と三つ子)
「お二人さん! 異姉妹交流?」
佐美さんと佳子さんは、声のした方を同時に見ました。
ゆっくりと、近づいてきた言葉の主。
それは、2人と見た目が 全く同じ女生徒でした。
「誰さん?」
「た、多美姉さまですよ? 佐美姉さま!?」
血の繋がった三つ子の姉の区別が付かない事に、驚く佳子さん。
多美さんの顔に、苦笑いが浮かびます。
「佐美ちゃんは…私と奈美ちゃんの区別、見ただけでは付かない人だから。」
「え…そうなんですか?」
佐美さんは、必死で反論しました。
「お、同じ顔なんだから…見ただけで判んないのが、当然だから!」
作品名:気にしません♡(双子と三つ子) 作家名:紀之介