遅くない、スタートライン 第3部 第2話 9/18-2更新
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俺達のハネムーンはハワイに行った。俺は仕事柄はハワイ以外は渡航経験があるが、美裕は海外は初めてだった。美裕は前の結婚時代はハネムーンにも行っていない。美裕が休みが取れなかったそうだ。今度は前もって入籍後にすぐパスポートを申請した。申請しておいてよかった!
4泊6日でハワイで遊び、また飛行機を乗り継いで本場のディズニーランドに行ったんだ!もぉ…俺らはあきとの事は言えない。美裕はくまのプーさんとドナルドが大好きで、俺はミッキーマウス大好きだ!あきとは美裕と同じでドナルドとグーヒーが好きだ。あきとのお土産も俺ら自分の物を大量に買い込んだ。千尋さん達にもだ!
あきとを家に送って、その足で成田空港に行き車はついでに点検に出した。帰る頃には整備が出来上がってるだろう!俺も美裕も仕事の疲れがあるから、飛行機の中は爆睡だ!機内食も起こされて食べましたよ。ホテルに着いたら、速攻観光にでました。そのために飛行機の中は寝たんだ!
1日目は昼から有名な観光バスに乗って遺跡巡りだ。カメハメハ大王か?美裕の一眼レフカメラで撮りまくりました。俺達はフリープランで自分らで決めたの。美裕も俺も日常英会話ならできるし、困らないだろうと思った。美裕のアレルギー体質も随分マシになった。俺と交際し始めてから、食べるものも少しずつ増えた。アレルギー成分でも食べても反応もでないものあった。あぁ…この前のスィーツ教室で、真理子第2副院長先生が美裕の診察をしてくれた。血液検査もしてくれ、ついでに婦人科検診もしてもらった。4年前にした血液検査の数値より今回の数値が良くなっていた。美裕は自分のスマホに前の検査結果シートを写していたんだ。外で倒れた時の為に撮っておいたそうだ。婦人科検診も問題なく、基礎体温票をスマホアプリでつけていた。俺と結婚してからもつけていた!いつ測ってるんだ?俺は体温を測るところみたことないんだけど?
1日目は観光し、2日目はビーチで遊んだ。俺は水上スキーをレンタルした。免許?持ってるよん!フランスにいる時に取った!愛姉が水上スキーが乗れる免許を持っていたから、初めは後ろに乗せてもらって遊んだ。面白くてすぐに講習を受けて免許を取った。美裕乗せてやろうと思ったら、先に予防線張りやがった!俺に何かされると思ったのか?
「落っことしたら、成田離婚してやる!」と脅された。そんなことするワケないでしょうが!また俺もその予防線を張られたから、仕返しにショッピングセンターで買ったモノを美裕に突き出してやった。美裕がフィッテイングルームで声を上げてるのを見て、俺は床にかがみこんで笑ったもんさ。今どきのティーンたちだって着ますよね?ビキニ ( *´艸`) それも際どいのじゃないぜ!スタンダードなものなのに。着替えて出てきた時は、俺のロングシャツを貸せ!と手を出された。ま、ここで美裕にすねられても困るから、貸しましたよ。
プライベートビーチだからそんなに人もいないのに。俺達がビーチに行った時はラッキーなことに誰もいなかったから。俺は美裕が着てるシャツを脱がせて、手を引っ張って海の中に入った。浮輪もなしビート板もなし(笑)美裕は俺の背中にしがみついた。アンタ…あきとか?
「も、もう足が届かない!!浮輪もってきて!マサ君」
「取ってもきてもいいけど、その間浮いてるの?美裕ヒトリで」俺は突っ込んでやった。
「そ、それもいや!!」俺の背中にまたしがみついた美裕だ。
あんまりイジめたら、夜に仲良しさせてもらえないから…そろそろ水上ジェットスキーでご機嫌取ろう!ゆっくりスピードでね!アンタ…そこで飛ばしてみろよ。俺…今日からソファで寝なあかんでしょう?
案の定…ゆっくりスピードでビーチを1周したらご機嫌良くなったわ。うちの奥さん( *´艸`)自分も免許欲しいって言ったけど…
「美裕ぉ…25mしか泳がれへんのに?平泳ぎしかできんのに」と言ったら、ほっぺた膨らんだわ。
「はいはい!免許取る前に息継ぎの練習せんとね!ビシビシしごかないから、練習しよう」
美裕は仕方なしに、俺とビーチ横のプールでハワイにいる間、息継ぎの練習をした。おかげでできるようになったんだ!帰る頃にはゆっくりだけど、クロールもできるようになった。美裕は嬉しかったのか、クロールしてる動画を撮ってくれと!撮った動画を千尋さんにラインで送ったもんな。千尋さんは【バンザイ】のウサギを美裕に送信した。(笑)
昼間は美裕のご機嫌を取りつつ、俺も楽しんだ。美裕を不機嫌にするとベッドの中で足蹴られたりするし。マジ!痛いんだよ!!アンタ…うちの奥さん空手3段だし、健太郎義兄さんは空手6段だし。千尋さんは合気道3段だし…そりゃ雄介義兄さんが抵抗しないワケだ。あ、娘の有ちゃんは剣道3段だって、怖いわ。樹家のヒトたち!俺…バスケしかできんもん。武道からっきしだしよぉ…
あ、うちの奥さんまた…バスルームでカメラ撮影してるな。のぼせるぞ!泡ぶろと言っても!あぁ…俺も入ろう!俺はバスルームのドアをノックした。
「のぼせるで!美裕!昨日も撮ったやないか」
俺は泡ぶろにそっと入った。
「エヘヘ…昨日は昨日!今日は今日!今日はレンズも変えてるんだよ」
撮ったモノを俺に見せてくれた美裕だ。うーん…確かに昨日とは違うな。素人の俺が見てもわかる。
「ハネムーンの風景写真いいの撮れたら、福永さんが送ってねと言ったの。だから後で送るの」
「ふ、福永兄貴が?」
「うん。この前カフェに来たでしょ?作業着姿で!誰かと思ったら福永一級建築士だったじゃない?その時に諒君が私の一眼レフで自分の作ったスィーツ撮ってたの。それで見せて見せて!てなって」
あぁ…あったあった。俺は家で仕事してて美裕からラインもらって、カフェに行ったもん。福永兄貴は材料の買い付けに近くまで来ていて、カフェに寄ってくれたんだ。春花さん達のお土産にカフェのショーケースのケーキ2箱も買っていてくれた。事務所と家の分ね!
この送った写真を福永兄貴が見て、また美裕の仕事も増えたんだ。それは後々書くわ。
さて、写真も撮ったし、飯も食ったし…風呂入ってさっぱりしたし。後は仲良しタイムだぜ!
ハネムーンに来てから、俺達は毎日仲良ししたぜ。ハネムーンだよ!ハネムーン!
ここ1ヶ月近くは、週末にはあきとが家に来てたからさ。ムリでしょ?平日は…俺も美裕も仕事でエネルギー使ってるから、そんな元気ないし。兄貴達はそれは別物って言うけど、俺はまだそんな余裕ない!美裕もだ!
昼間目一杯遊んでるけど、次の日も休みと思うと体もそれに順応してくるもんさ。普段なら美裕は早寝早起きだからさ、ハワイにいる時は俺達は日付が変わっても起きてた。仲良しの時間もあるけど、撮った写真やムービーを見たりしたら時間なってすぐに経ってしまう。
今日も俺は頑張った(笑)美裕に「アシカさんクラス」って言われた。アシカってすごいんだって。性欲…知ってた?
石田先生が言ってた。あの人は伝説の人だ!40歳で結婚して41歳でふたご授かって、45歳でまたふたご授かってさ。それを言うと…
作品名:遅くない、スタートライン 第3部 第2話 9/18-2更新 作家名:楓 美風