過ぎゆく日々
メンタル
テニス界に二十一歳の若き女王の誕生! という明るいニュースに世の中沸き立った。
世界No.1の称号を手にした要因――本人の資質や努力などはもちろんのことだが、精神力の著しい成長というのがクローズアップされている。
どんなに実力を兼ね備えていても、最期まであきらめない気持ち、冷静な平常心こそが大切ということだ。
今回の試合から、私はいろいろなことを学ばせてもらった。それはスポーツに限らず、私たちの普段の生活にも共通するように感じる。
まずは、気持ちの切り替え。物事、そうスムーズにいくことはない。失敗を繰り返す時だってある。そんな時はどうしてもそれを引きずってしまう。それでは何の解決にもならない、ただ、より悪い方向へ向かうだけだ。そうわかっていても気持ちを建て直すのは大変だ。
でも、彼女はその窮地を見事に乗り越えた。それもあんな短時間に。気持ちを切り替えられればまるで違う結果に辿り着くことができる! あんな大舞台で多くの人たちにそれを見せつけ、鮮烈な印象を残した。
そして、あの謙虚さ。自分は強いから勝つのが当たり前、なのではなく、強い相手と闘っているのだからと自分を奮い立たせようとする。日本語は片言でも、そこに日本人特有のものを感じさせてくれる。
思い通りにいかない時は気持ちを切り替えて前を向き、常に謙虚さを忘れない。
なおみさん、いろいろな教訓をありがとう。これからのますますの活躍を楽しみにしています。