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過ぎゆく日々

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監視社会


 街角の監視カメラ。最初の頃はプライバシー問題が騒がれたりしたが、犯罪抑制や事件解決に役立っている今日、異議を唱える声はあまり聞かなくなった。
 そして、一定の規制がかかっている監視カメラより、むしろ一般人のスマホの方が怖ろしいのではないかと、最近気づいた。ネットにアップされたらプライバシーなんてひとたまりもない。
 通常でも、公共の場では多くの人の目に晒されているわけだが、それがその場限りのことで済まず、記録され、配信までされてしまう世の中になってしまった。
 ニュース映像などで、視聴者撮影、などと表示されるのをよく目にする。一億総カメラマン、つまりはいつ、どこで自分が偶然映りこむかわからないのだ。録画であれば顔がわからない加工などの配慮をしてくれるかもしれないが、ライブ中継に至ってはそのまま流されてしまう。
 もっとも、逆にテレビに映りたい人、自らカメラに入ってくる人もいるから、人それぞれだろう。ただ、目立つことが苦手な人、その場に居たことを知られたくない人にとっては、暮らしにくくなったものだ。
 
 昔から、いいことで新聞に載るのは難しいが、悪いことでなら簡単だと言われた。今では新聞よりネットの方が拡散されるスピードや、取り消しの効かない点ではるかに怖い。もちろん、悪いことばかりでなく、たくさんの恩恵もあるし、ほのぼのとした記事にも出くわす。
 でも、顔の見えない、匿名性の高いネットは、人の心をさらけ出してしまう。だから、負の部分が多いのは仕方ないかもしれない。だが、たとえほんの少しの悪意であってもそれが集まるととんでもないことになってしまう場合もある。そうならないようどこかでブレーキをかけ、誰もが気持ちの良い世の中であってほしい。

作品名:過ぎゆく日々 作家名:鏡湖