過ぎゆく日々
しない勇気
人は常に迷う。
ああしようか、こうしようか――
そして、よし! と自分を奮い立たせ行動にでる。
だが、行動に出ないという選択肢もある。それを選ぶのは意外と難しい。歯がゆい思いと格闘するより、勢いに任せて突っ走る方を選びたくなるものだ。
ダメ元でもという覚悟があるのならそれもいいが、迷いが大きいと感じたら引き下がる、ということも考えたほうがいいだろう。
人生後戻りはできない。小さな傷なら回復を待ってやり直すことはできるが、それでも全くなかったことにはできないのだから。
ただ、人は忘れるもの。まして、他人のことなどすぐに忘れる。
人の噂も七十五日――
もし、周りのことが気になっての迷いだったら、人生は一度きり、多少のリスクを背負ってもやりたいことはすべきとも思う。
でも、それでも、しない勇気というのも忘れてはいけない気がする。