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過ぎゆく日々

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2022 年明け


 新しい年が明けた。
 でも、残念ながら明るい日々が待っていたわけではなかった。
 
 年末年始、かろうじて前回よりは普通に近い行動をとることができた。ただし、誰もが今しかないという思いを抱えてのものだっただろう。そして、その通り感染爆発が始まり、不安な毎日に突入した。
 そんな中、もうすぐ北京五輪が開幕する。選手たちの熱戦で、ひとときでも世の中の空気が変わるだろうか。それとも、大会に支障をきたす事態が起きて肩を落とすことに、などとならないだろうか。
 
 オミクロンの出現だけではない。ここへ来て国内で大きな地震が続いたり、海外では大規模な火山噴火があった。また、大国の不穏な動きによって世界情勢がどうなるかなど、目の前の不安材料は多々ある。
 
 何か明るい話題を、と探してみるがなかなか見つからない。急激な感染拡大の情報で溢れる日常、もしかしたら明日にも家族が、自分が、という現状である。
 第6波が来ることはわかっていたはず、なのに相も変わらず医療従事者などのエッセンシャルワーカーの人たちに多大な苦労をかけながら、みんなで送る忍耐の日々。今さらだが、感染が落ち着いている時に諸外国の様子から最善策を学び、この事態に備えられていたらと思ってしまう

 やはり、コロナ禍が落ち着かないと何事も始まらない。
 結局今年も、コロナで始まりコロナで終わる、なんてことにならないことを願う。


作品名:過ぎゆく日々 作家名:鏡湖